ラウタロ・マルティネスはこの1年半で最も成長したインテルの選手と言われている。
2018年7月4日にアルゼンチンのラシン・クラブからネラッズーリ(インテルの愛称)へ移籍した時はマウロ・イカルディという絶対的なストライカーがいたことによって出場回数は多くなかったが、彼はその辛い時期を乗り越えてこのチームに欠かせない存在となったのだ。
インテルに移籍したばかりの頃、サポーターは彼にあまり期待をしてなかったという。それは2016年8月30日にネラッズーリに移籍したガビゴル(ガブリエウ・バルボーザ)の失敗がいまだに頭から離れていなかったからだ。天才と呼ばれていたブラジルの若手ストライカーのガビゴルはインテリスティ(インテル・サポーター)からとても期待されていた。しかし、2016/2017シーズンは10試合の出場に留まり、1得点に終わった。
しかし、ラウタロ・マルティネスは違った。少ないチャンスの中でいつもベストを尽くし、周りの人間の信頼を勝ち取ったのだ。
スパレッティ監督のシステムに必要とされていなかった
ラウタロ・マルティネスは少ないチャンスの中で自分のポテンシャルをしっかり見せていたが、当時(2017~2019)インテルの監督だったルチアーノ・スパレッティは彼をあまり評価せず、控えメンバー、またはコッパ・イタリア(カップ戦)での起用が多かった。
それはおそらく、スパレッティがラウタロ・マルティネスをセンターフォワードとみなして評価していたからだろう。ポストプレー、ペナルティエリアに入るタイミングなど、このポジションに必要な技術を考えたらイカルディの方が間違いなく上だった。
しかしながら、ラウタロ・マルティネスは控えメンバーとしてしっかり結果を残していた。おそらくサポーターの記憶に最も印象に残っているのは2018年12月27日(日本時間)に行われたナポリ戦だろう。83分に彼はジョアン・マリオに代わって出場し、アディショナルタイムで得点を挙げてインテルを1-0の勝利に導いた。
また、2019年3月18日に行われたミラノダービーではスタメンに抜擢され、そのチャンスをものにした。素晴らしいパフォーマンスでミランを混乱させた上で、インテルの決勝点となる3得点目を挙げている。
その後、イカルディとインテルの関係が悪くなったこともあって、その時からラウタロ・マルティネスのスタメンの機会が一気に増えたのだ。
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