
I3 Ventures社によるネガティブキャンペーン
『カデナ・セール』というスペインのテレビ局が取り上げた話題の1つが、もし事実なのであれば大変なことになる。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長率いるバルサの幹部陣が『I3 Ventures』という企業と契約を交わし、SNSを通じてバルサの選手を含めた特定の人物を批判させていたと報じられた。
クラブはすぐにその報道を否定し、I3 Ventures社との契約はSNSにおけるバルサに対するポジティブなメッセージとネガティブなメッセージをモニタリングするため、と発表した。
しかし、カデナ・セールが作成した36ページのレポートでは、I3 Ventures社がメッシ、シャビ、カルレス・プジョルなど、バルサのレジェンドに対するネガティブなメッセージを配信したアカウントを管理していたという証拠が明らかにされたのだ。そして、バルサから発生したI3 Ventures社への支払いが正規の経理資料に含まれてないと証明できることも発信され、大きな問題となった。
さらにメッシは2月20日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』へのインタビューで、バルサへの疑いが解けない内容の発言をしている。
「その話が本当かどうか僕にはわからない。これから明らかとなるだろう。しかし、1月から様々な不思議なことが起きているのは事実です」

取締役会で上がった重要な話
メッシのインタビューの翌日(2月21日)に、バルトメウ会長は、監督とベテラン選手(メッシ、ジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケツ、セルジ・ロベルト)とのミーティングを経て、取締役会の会議に挑んだ。
取締役会で上がった最も重要な話は、I3 Ventures社に支払われた料金に関する問題だった。バルサ内の規則では20万ユーロ(約2400万円)を超える支払いが発生する場合は理事会の承認が必要となるそうだが、I3 Ventures社に支払われた料金80万ユーロ(約1億円)が、その金額を超えないよう小分けにされたという。
この話し合いは、まだ続いているそうだ。
バルサ、そしてメッシの未来はどうなる?
この大問題はしばらく解決せず、これから数年のクラブの活動に大きな影響を与えると思われる。ホームスタジアムであるカンプ・ノウ、そして練習施設などのリニューアル計画も抱えているバルサは、本当に大丈夫なのだろうか?
また、バルサのサポーターはメッシのことも心配しているだろう。彼は2021年までの契約が残っているが、この数ヶ月で2020年6月にクラブを離れるという噂が流れている。そして、メッシの移籍の可能性が高まったのはこの問題が始まってからということを、複数のメディアが報じている。
災厄の2020年開始となったブラウグラナは、一体これからどうなるのだろうか?
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