高い確率で成功するだろう。そのようなイメージがPKには付きまとっている。事実、試合の流れの中から得点を奪うよりも、PKの方が得点を期待できるのは確かだ。ただ、だからこそキッカーを尋常ならざるプレッシャーが襲う。
サッカー界にはPKの名手と呼ばれる選手が数多く存在する。日本国内で言えば、元日本代表MF遠藤保仁などが代表的だ。一方で、一流の選手ながらPKの成功率が比較的低い選手たちも存在する。今回は、普段は得点を量産しているが、実はPK成功率の低い5人のスター選手をご紹介する。
ゴンサロ・イグアイン
クラブ:ユベントス
レアル・マドリードやナポリで活躍し、現在はユベントスでプレーするイグアイン。ストライカーらしくシュートのバリエーションが豊富で、いかなる位置からでもゴールを狙うことができる優秀な点取り屋だ。しかし、イグアインのPK成功率は70%と、決して高いとは言えない。
これまでに27回PKキッカーを担当し、その内8回で失敗している。2014/2015シーズンには、リーグ戦で4度PKを失敗。すべて成功していれば、得点王に輝いていた。
ピエール=エメリク・オーバメヤン
クラブ:アーセナル
ブンデスリーガでゴールを量産し、アーセナル移籍以降もその得点ペースを維持し続けているオーバメヤン。まぎれもなく、世界最高レベルのストライカーだ。しかし、同選手もイグアイン同様にPKに苦手意識があるのかもしれない。
オーバメヤンのPK成功率は75%。36回中、27回成功と悪くはない数字だ。しかし、アーセナル移籍以降は9本中、3本を外している。アーセナルサポーターの中には、オーバメヤンがPKを外しがちだと思う人も多いだろう。
ラダメル・ファルカオ
クラブ:ガラタサライ
抜群のゴールセンスを武器に、アトレティコ・マドリードやガラタサライといったクラブでゴールを量産してきたファルカオ。実は同選手も、PKの成功率が高いといえない選手だ。
ファルカオのPK成功率は76%。巧みなシュート技術を持つ同選手の数字としては意外にも低い。また、ファルカオが世界的な選手へと評価を高めたポルトでは、成功率が50%を下回っている。
セルヒオ・アグエロ
クラブ:マンチェスター・シティ
こちらも現サッカー界で最高峰のストライカーと評価されているアグエロ。マンチェスター・シティ攻撃陣の仕上げを務めている選手だ。ただ、PK成功率はやはり高くない。
アグエロのPK成功率は74%。これまでに46回と数多くのPKを担当してきたが、その内12回は失敗している。GKとの1対1にも強い同選手だが、PKは話が違うようだ。
リオネル・メッシ
クラブ:バルセロナ
世界最高の選手と名高いメッシ。これまでにとてつもない数のゴールを生み出してきた選手だ。同選手がPKを担当する場面も多く、イメージしやすいだろう。
メッシのPK成功率は77%。まさに悪くはない数字だ。これまでに114回担当し、88回を沈めてきた。ただ、同選手のシュートは紐で結ばれているかのようにゴールに吸い込まれていく。普段の異次元ぶりと比べると、PK成功率は低いように感じてしまう。
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