最近イタリアのサッカーメディアの記事を読んでいると、サポーターが起こした事件の話が非常に目に付く。
最近(2020年1月19日)では、バジリカータ州にあるリオネーロというアマチュアクラブのサポーターが、試合開始前に相手チームのサポーターをわざと車で引いて死亡させた事件があった。また、2019年12月9日に行われたセリエA第15節ボローニャとミランの一戦の時には、試合が終わってから一人の女子サポーターがナイフで刺されたという事件もあった。
こういった事件は、我々が愛しているサッカー界にあってはならない出来事で、もちろん必ず取り上げられるべき問題だと思います。しかし、事件だけではなく毎試合応援しているサポーターの明るい話題も取り上げられるべきだと思いませんか?
そうでなければ、スタジアムに集まるのは問題児というイメージだけが強くなり、サッカーに近づこうとする人が増えないどころか、どんどん減る気がする。
また、私が日本で感じてきたサポーターのイメージやクラブの対応と比較すると、イタリアのクラブも応援でクラブを支えている市民をもっと大事にしなければならないと思う。
アビスパ福岡でサポーターの大変さを知った
2019年シーズン前半、私はアビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督のイタリア語通訳を務めていた。当時、練習場に足を運んでくれていたサポーターと話をする機会がたくさんあり、その中で印象に残っている会話があります。
J2リーグ第10節(2019年4月20日)愛媛対福岡の一戦を迎える2日前の話です。愛媛に向かうため、早めに雁の巣(アビスパ福岡の練習場)を出ようとしていた私は、出口の近くでテーブルに座っていた一人のサポーターに話しかけられた。
「応援に行きます!勝ってね!」と声をかけられ、私は「頑張ります」と答えた。しかし、事務のスタッフが愛媛行きの飛行機チケットを探すのに苦労したと言っていたことを思い出し、そのサポーターにもう一度話しかけてみた。「飛行機チケットを見つけるのは大変じゃなかったですか?」すると、笑顔で返ってきた返事がなんと「車で8時間かけて行きます」だったのだ…。
90分の試合のために往復で16時間!その話を聞いて私は感銘を受けた。それだけではない。サポーターは応援を完璧にこなすために、お金、時間などを割き、人生をかけて大好きなクラブを支えている。それに対し、Jリーグの各クラブもイベントやキャンペーンなどの様々な形で彼らに感謝の気持ちを伝えていることを肌で感じた。素晴らしい関係だと思った。
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