2019年12月11日(日本時間)チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第6節、ナポリはヘンク戦に勝利して決勝トーナメント進出を決めたにもかかわらず、カルロ・アンチェロッティ監督を解任し、元ミランの監督ジェンナーロ・ガットゥーゾにチームの指揮を任せることとなった。
しかし、その変化のあとにもナポリには復活の可能性があまり感じられない。ガットゥーゾが監督になってからは、2勝4敗(うち1勝はコッパ・イタリアでセリエBのペルージャを相手に)。ナポリはむしろ沈んでいるように見える。
やはり、ナポリのピンチは監督の問題ではなかった(参照:ナポリはゼロから再スタートすべき。アンチェロッティ体制への移行が成立しない理由)。監督、選手、フロントを巻き込んだもっと大きな問題です。このクラブはどうすれば今の状況を乗り越えられるのだろうか?
アンチェロッティからガットゥーゾへ。そのチョイスの裏にある理由
ナポリのデ・ラウレンティス会長が監督変更の考えに至ったのは、11月2日のローマ戦の黒星から始まった混乱期(参照:ナポリに何が起きている?しっかりしていたプロジェクトが大混乱に…)が原因です。
しかし、内容的には目立たなくても、アンチェロッティの元でのナポリの結果はそんなに悪くはなかった。シーズン開始からローマ戦まで、セリエAとCLの試合を含めて7勝4分2敗。そのうち2敗の相手は、王者ユベントスと2019年12月末まで絶好調だったカリアリだ。また、ナポリはCL戦でリバプールに2019年唯一の黒星をつけたチームでもあります。
確かに最初の目標はユーベを倒してリーグ優勝をすることだったが、アンチェロッティの解任は判断ミスだと思いませんか?デ・ラウレンティス会長はシステムを変えればチームは復活できると思ったのだろう…。
ガットゥーゾに代わってからシステムはシンプルな4-3-3に戻ったが(マウリツィオ・サッリが監督だった時にも使われていたシステム)効果が出てない。では、ナポリが調子を上げられないのはガットゥーゾのせい?私はそう思いません。
コメントランキング