2020年1月6日、ダニエレ・デ・ロッシの現役引退により、サッカーイタリア代表のゴールデンエイジの全選手がプロの世界から去った。
ローマ生まれのローマ育ちという生粋のロマニスタであるデ・ロッシは、36歳の時にローマから離れてアルゼンチンのリーベル・プレートに移籍し、ボカ・ジュニアーズとのスーペルクラシコ(ブエノスアイレスに本拠地を置く2クラブのダービーマッチ)に出場する夢を見ていた。しかし、セリエAの最後2シーズンでの怪我が響いていたことと年齢的な問題で、リーグ戦7試合とカップ戦2試合しかプレーできずに引退を決めた。
デ・ロッシは引退のラストメッセージで、世界のサポーターをワクワクさせる嬉しいお知らせをしている。それは、どこかで監督としてサッカー界に戻ってくるという約束です。
ダニエレ・デ・ロッシはどんな監督になると思いますか?彼に影響を与えた人物を参考にして、これからのデ・ロッシを想像してみたいと思います。
デ・ロッシの真面目な性格は指導者に向いている
「僕は監督になります。ただその前にしっかり勉強しなければならない」
これがデ・ロッシのプロ選手としての最後の言葉だった。彼ほどのビッグネームが監督をやりたければ、間違いなく簡単に副監督などとして受け入れるクラブをすぐに見つけられるだろう。しかし彼はその前に「勉強しなければならない」と言った。監督の仕事を甘く捉えていない証拠です。
デ・ロッシは昔から「学ぶ」という言葉をよく使っている。
ローマとの契約延長が難しくなった時、クラブは彼にフロントの仕事をオファーした。ジャッロロッシ(ローマの名称)でプロとなりチームを裏切ったことのない彼にとっては、悪くない話で当たり前な展開だったと思います。しかし、デ・ロッシは経験を積むため、イタリアから遠く離れたアルゼンチンでプレーをすることを決めたのだ。違う国のサッカーを学ぶためにこの選択をしたと思われます。
2014年『レプブリカ』というイタリアの新聞のインタビューでは、海外で学ぶことをこのように強調して語っている。「20歳の時にイタリアを離れるべきだった。サッカーのためだけではなく、他の国のライフスタイルや考え方を理解することも大事なことだと思う」
おそらくデ・ロッシにとって、ボカ・ジュニアーズで過ごしていた5ヶ月(2019年7月25日〜2020年1月6日)では足りなかっただろう…。
グアルディオラ監督の影響
デ・ロッシはサッカーを語る時、現在マンチェスター・シティの監督を務めているジョゼップ・グアルディオラの名前を上げる。実は彼らは少しだけ一緒にプレーしたことがある。
セリエA2002/2003シーズン。グアルディオラはブレシア・カルチョでの良いシーズンを経てローマに加入した。当時ローマの監督だったファビオ・カペッロはグアルディオラをあまり試合に出場させなかったのだが、若いデ・ロッシは練習中にグアルディオラのゲームのビジョンに驚かされたという。
デ・ロッシはグアルディオラがバルセロナの監督だった頃、彼のことをこう語った。
「ペップ(グアルディオラ)のチームのティキ・タカ(小気味よく「ポン・ポン・ポン」とパスを回すスタイル)を見ると、一緒に練習した日々を思い出す。彼は私にボールの受け方や回し方などを教えてくれて、その時からバルサでやっているサッカーが頭に入っていたことがわかります。そのスタイルに憧れています」
きっとグアルディオラは、デ・ロッシのこれからのサッカーにも大きな影響を与えるだろう…。
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