ラ・リーガ(スペイン)の下部組織と言えばバルセロナのラ・マシアが真っ先に頭に浮かぶ人が多いだろう。リオネル・メッシをはじめ、数多くの世界的な選手がバルセロナの下部組織から世界に羽ばたいた。
しかし、近年はラ・マシア産の有望株が中々出てきていない。対照的に、安定して力のある選手を輩出し続けているのがレアル・マドリードだ。
そこで今回は、2010年代にデビューしたマドリードの下部組織(ラ・ファブリカ)から飛躍した選手たちをご紹介する。
マルコス・アロンソ
クラブ:チェルシー
2010年にトップチームデビューを果たしたM・アロンソはボルトン・ワンダラーズ、フィオレンティーナで着実に力をつけ、2016年にチェルシーに加入。アントニオ・コンテ監督の下でウィングバックとして輝きを放った。今冬の移籍市場で移籍の可能性が指摘されており、インテルなどが候補に挙がっている。
パブロ・サラビア
クラブ:パリ・サンジェルマン
M・アロンソと同じく、2010年にトップチームデビューを果たしたサラビア。その後、ヘタフェで主力選手へと成長し、2016年からはセビージャでプレー。2019年にパリ・サンジェルマンへ引き抜かれた。今シーズンはリーグ戦14試合に出場し、1ゴール3アシストの活躍を見せている。
ナチョ
クラブ:レアル・マドリード
2012/2013シーズンにトップチームでの背番号を獲得したナチョ。トップチームデビューからマドリード一筋の選手だ。バックアッパーとしての役割がほとんどだったが、2015/2016シーズンと2016/2017シーズンはセルヒオ・ラモスやペペ、ラファエル・ヴァランの負傷によりまとまった出場機会を獲得。スペイン代表でも活躍を見せている。
アルバロ・モラタ
クラブ:アトレティコ・マドリード
モラタは2010年12月のレアル・サラゴサ戦でトップチームデビュー。マドリードでは途中出場からの活躍が目立った。その後2014年にユベントスへ移籍すると出場機会を増やし、国内三冠などに大きく貢献。1年間マドリードに復帰すると、2017年にチェルシーへ移籍した。現在はでもう1つの古巣であるアトレティコ・マドリードでプレーしている。
フェルナンド・パチェコ
クラブ:デポルティーボ・アラベス
2014年にトップチームに昇格したパチェコ。しかし、出場機会を得ることはできずに翌年アラベスに移籍。すると、不動の守護神としてチームの1部昇格に大きく貢献。今シーズンもリーグ戦16試合に出場し、5試合でクリーンシートを達成するなど活躍を見せている。
デニス・チェリシェフ
クラブ:バレンシア
2012年にトップチームデビューを果たしたチェリシェフは、翌年にセビージャへレンタルで移籍。その後もレンタル先で力をつけ、2016年にビジャレアルへ完全移籍。現在はバレンシアでプレーしている。チェリシェフと言えば母国ロシアで行われたワールドカップでの活躍が印象的だ。5試合で4ゴールを挙げ、チームをベスト8に導いている。
ルーカス・バスケス
クラブ:レアル・マドリード
2015年にエスパニョールから復帰し、トップチームデビューを飾ったバスケス。他のアタッカー陣と比べてスター性はないものの、エゴの強い選手が多いチームの中でクオリティと献身性を兼ね備えた選手として活躍。攻守のバランスを取る意味でも、欠かせない選手となっている。
マルコス・ジョレンテ
クラブ:アトレティコ・マドリード
2015年にトップチームデビューを果たしたM・ジョレンテはアラベスでの1年間のレンタル期間を経てマドリードに復帰。4シーズンでの出場機会は決して多くはないが、着実に経験を積んだ。そんなM・ジョレンテは昨夏にアトレティコ・マドリードへ移籍。今シーズンはリーグ戦14試合に出場している。24歳と若く、今後の活躍にも期待だ。
アクラフ・ハキミ
クラブ:ボルシア・ドルトムント
2016年にトップチームデビューを果たし、攻撃的なサイドバックとして注目を集めたハキミ。現在はレンタル先のドルトムントでプレーしている。今シーズンはリーグ戦17試合に出場し、2ゴール6アシストと印象的な活躍を見せており、バイエルン・ミュンヘンへの移籍の噂もささやかれている。
セルヒオ・レギロン
クラブ:セビージャ
2018年にトップチームデビューを果たしたレギロン。テオ・エルナンデスがレアル・ソシエダに移籍し、そのタイミングでマルセロが負傷したことでスタメンの座を奪取。その後の4試合で安定した働きを見せたことで、マルセロ復帰後もスタメンに定着した。そして、昨夏にセビージャへレンタルで加入したレギロン。今シーズンはリーグ戦16試合に出場し1ゴール、2アシストの活躍を見せている。復帰後の活躍に期待のかかる選手だ。
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