ウナイ・エメリ監督の解任を11月29日に発表したアーセナル。公式戦7試合連続で勝ち星から遠ざかり、選手からの求心力も失ったと噂されている。解任は致し方ない選択と言えるだろう。
そんなアーセナルのライバルクラブであるトッテナム・ホットスパーは、11月20日にマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任。後任にジョゼ・モウリーニョ監督が就任することを発表した。
モウリーニョ監督を招聘し、軌道修正に成功しつつあるトッテナム。アーセナルもライバルクラブと同じ道を辿りたいはずだ。そこで重要になるのが新監督選び。様々な監督が後任候補として浮上しているが、今回は『sportskeeda』が特集した「ポチェッティーノがアーセナルの新監督に相応しい3つの理由」をご紹介する。
プレミアでの実績
ポチェッティーノは、トッテナムでの5年間で見せびらかすことのできるトロフィーを獲得していない。しかし、彼が生み出したフットボールのスタイルはサポーターを惹きつけ、今でも彼らの心に新鮮なものとして残っている。ポチェッティーノはプレミアリーグを徹底的に研究し、スパースで示した一貫性をマネすることは容易ではない。
ポチェッティーノは他の新監督候補に比べて、いくつかの点で優れている。イングランドでの彼の仕事は大規模であり、プレミアリーグへの知識もずば抜けているだろう。アーセナルがトップ4を目指すのであれば、プレミアリーグへの順応に時間のかからない人物が相応しいだろう。
高いインテンシティと攻撃性
ウナイ・エメリがアーセナルの監督に就任した際「1-0の勝利よりも5-4の勝利を好む」と発言した。しかし、彼がボール保持に重点を置いた自身のスタイルにこだわった結果、1-0で勝利を目指すような試合が増えてしまっている。
遅かれ早かれファンはその事実に気づき、エメリはサポーターからのお気に入りではなくなった。アウェイゲームでの彼の保守的なアプローチはファンを困惑させたが、エメリはそのスタイルを変える兆候を示さなかった。一方のポチェッティーノは90分間にわたって守ろうとするようなことはない。
ポチェッティーノは流動性があるフットボールを奏で、ピッチ上で彼の計画に反することが起きれば、戦術に柔軟性を持たせることで対応する。ポチェッティーノが披露する攻撃的なスタイルは、アーセナルのサポーターが求めているものであり、アーセナルを適切なポジションに戻せるだけのクオリティも伴っている。
イングランドでの仕事は終わらない
トッテナムの監督を解任されたポチェッティーノだが、アーセナルでの仕事を引き受ける可能性は十分にある。彼の家族はロンドンに定住しており、ロンドンでの仕事は理想的だからだ。また、ポチェッティーノは素晴らしいチームを構築したが、トロフィーを手にできていない。イングランドでの彼の仕事はまだ終わっていないのだ。
ポチェッティーノは若手を促進させることのできる監督だ。スパーズでも多くの選手を育ててきた。そして、彼の指導を受けた選手たちは、ポチェッティーノのマネジメントスキル、決定の柔軟さを称賛してきた。この点でもポチェッティーノがアーセナルの監督に相応しいと言えるだろう。
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