現在PSVアイントホーフェン所属の日本代表MF堂安律の移籍に関して、前所属クラブであるフローニンゲンの投資家たちが怒りを抱えているという。ベルギーの『soccernews.nl』が報じている。
堂安は、2017年6月にガンバ大阪からフローニンゲンに期限付き移籍。2018年4月に完全移籍となった。堂安を完全移籍で獲得するためには200万ユーロ(約2.4億)が必要だったフローニンゲンだが、昔からいる投資家たちではなく新しい投資グループを探してお金を借りたという。新しい投資グループの条件は、堂安が別のクラブに移籍した場合に取引の利益の25%を支払うというものだった。
その後、2019年8月28日に堂安はPSVアイントホーフェンに移籍した。その金額は750万ユーロ(約9億円)程とも報じられた。しかしながら疑問なのは、クラブがそこからどれほどを得たかである。前述の新しい投資グループの条件のこともあり、投資家たちに支払われたのは、ごくごくわずかだった。
今になって当時新しい投資グループが使われたことを知った投資家たちは怒りを隠せず、下記のようにコメントしている。
「(堂安がフローニンゲン完全移籍の際に)もし社長のハンズ・ナイラントが私たちに相談していれば、もっと早く、そしてもっといい条件でお金を貸すことができたし、クラブにも利益が出たと思う。そして、その利益でチームをもっと強くできた」
「堂安が成長の可能性がある素晴らしいプレイヤーであることは、私たちも理解していた。(昔からいる私たち投資家にとって)投資は悪い話ではなかったのに、なぜクラブは私たちに尋ねなかったのだろうか」
フローニンゲンのマネージングディレクターであるグッデ氏は、この件について以下のように回答している。
「投資の金額、選手の可能性、そしてリスク。全てを考えた上で一番バランスのいい選択をしたと思います。しかし、昔から協力していただいている投資家とのコミュニケーション不足は謝らなきゃいけないことです。もっと注意するべきだった」
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