欧州5大リーグのすべてが第10節までを終え、今シーズンの展望が見え始めている。下馬評通りの順位で進むリーグもあれば、ブンデスリーガのように混戦模様のリーグもあり、各国リーグ戦の様相はそれぞれだ。
今回フォーカスするのは、今シーズンここまでで悪魔的な破壊力を見せつけているチーム。1試合平均で2.5ゴール以上を記録している5つのクラブをご紹介する。
ライプツィヒ
1試合平均:2.5得点
第10節までを終えて5勝3分2敗の勝ち点18で3位につけているのがライプツィヒだ。攻守がしっかりとかみ合い、上位勢にがぶりと食らいついている。
そのライプツィヒを攻撃面でけん引しているのがドイツ代表の若手FWティモ・ベルナー。ここまでに9ゴールを記録している。10試合で25ゴールを挙げているチームの稼ぎ頭だ。
また、今夏からライプツィヒでプレーするクリスファー・エンクンクの存在も大きい。ユリアン・ナーゲルスマン監督の下、切り替えの早さがこれまで以上に顕著になったチームの中で4アシストを記録する活躍を見せており、新たな顔になろうとしている。
バイエルン・ミュンヘン
1試合平均:2.5得点
5勝3分1敗の勝ち点18と、勝ち点ではライプツィヒにならんでいるものの、得失点差で1つ下の順位にいるのがバイエルンだ。
守備陣に負傷者が続出し、ディフェンス面に少なくない不安を抱えているバイエルン。しかし、チームのエースはお構いなしのパフォーマンスを披露。10試合で14得点を挙げる暴れっぷりだ。
ただ、レバンドフスキの独力で手にした勝ち点も多く、同選手のパフォーマンスレベル低下に伴い、チームの順位も下降していく可能性があるだろう。
バルセロナ
1試合平均:2.63得点
ライバルのレアル・マドリードと激しい首位争いを繰り広げているバルセロナ。11節までを終えて7勝1分3敗と勝ち点22を稼ぎだしており、ゴール数は29に上る。
今シーズンのバルセロナの強みは、多くの選手が得点源になっているということ。チームのトップスコアラーはルイス・スアレスで6ゴールを記録しているが、リオネル・メッシが5ゴール、アントワーヌ・グリーズマンが4ゴールと複数の選手が高い頻度でゴールに絡んでいる。
今月3日に行われたレバンテ戦に3-1で敗れたものの、直近5試合は悪くない試合を見せているバルセロナ。今シーズンも優勝候補筆頭だ。
アタランタ
1試合平均:2.72
セリエA屈指の破壊力を誇るアタランタは、新たな進化を遂げている。好調なパフォーマンスを続けているルイス・ムリエルの存在だ。
昨シーズンまでのアタランタは、ドゥバン・サパタ1人が大きな得点源として機能していた。しかし、今夏から加入したムリエル(9試合で8ゴール)はサパタ(7試合で6ゴール)を上回るポイントゲッターぶりをみせている。
第11節までを終えて6勝3分2敗の勝ち点21で5位につけているアタランタ。2シーズン連続のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に期待がかかる。
マンチェスター・シティ
1試合平均:3.09
順位ではリバプールに後れを取っているものの、破壊力で上回っているのがシティだ。ここまでの11試合で34得点と、欧州5大リーグでもっとも高い得点力を見せつけている。
そんなシティの中でも印象的な活躍を見せているのがエースのセルヒオ・アグエロ、ラヒーム・スターリング、ケビン・デブライネの3選手。この3人だけで、約30ゴールを生み出している。
順位表では首位のリバプールに勝ち点6差をつけられているシティ。ただ、得点では大きく上回り、失点数もわずかに1差だ。今後巻き返す可能性は十分にあると言えるだろう。
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