サウサンプトンのストライカー、ダニー・イングスが今にわかに話題となっている。
昨シーズンからサウサンプトンに加入し、プレミアリーグ残留争いという憂き目にあったものの一貫してセインツの最前線に定着。昨シーズンのチーム内得点王であることからもチームの要として存在していると言える。
そんなイングスだが、一体なぜ話題となっているのだろうか。その秘密は今シーズンの彼が記録した2つのゴールに隠されている。
上記はイングスの2つの得点シーンである。お分かりいただけるように前線からのプレッシャーが見事にハマり、ゴールを演出しているのだ。
プレミアの各チームがあれだけ緻密に戦術を練りゴールを追求している中で、イングスは持ち前のハードワークで決定機を作り得点を上げるというサイクルを完成させている。
イングスはこうした献身的なハードワークを武器にバーンリーで頭角を現し、ブレンダン・ロジャースの御眼鏡に適う形で2015年にリバプールへ移籍。しかし、シーズン途中でロジャースが解任され、ユルゲン・クロップの新監督就任後コンスタントに出場機会を得ることができなかった。
当時ゲーゲンプレッシングで一世を風靡したクロップの下でイングスこそリバプールの主軸になるのではないだろうかと密かに楽しみにしていたのを鮮明に覚えている。ところがクロップは自身の哲学をイングランドに適合させながら新たなスタイルを構築していった。名将と言われる所以だろう。
現在サウサンプトンを率いているのは、ラルフ・ハーゼンヒュットル。前線からのハードワークを好むのが特徴でイングス自身のプレースタイルがチームが目指す戦術に大いにフィットしているように思える。長年セインツの問題点だった「飽和気味のフォワード陣の人員整理」も完了させ、後は新しいスタイルで上位進出を目指したい。
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