プレシーズンのコンペティション、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)で実現したユベントスとインテルのイタリアダービー。オランダ代表DFマタイス・デ・リフトのオウンゴールでインテルが先制したが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのFKでユベントスが同点に追いつくと、PK戦を制してインテルを下している。
今回は、この試合の中で特に印象的だった3人の選手をご紹介。2019/2020シーズンの活躍が今から楽しみだ。
メリフ・デミラル
デ・リフトの獲得に沸いたユベントスだが、同じく今夏に加入したデミラルも注目に値する選手だということを示した。
後半の頭からデ・リフトに代わって投入されたデミラルはインテルの中央での攻撃をことごとくはじき返した。熱くなる場面もあったが、彼の見せた面でのパフォーマンスはそれを補って余りあるだろう。
最終的にユベントスの最後のPKを沈めて、自身のパフォーマンスに華を添えることとなった。来シーズンにユベントスの最終ラインを担っているのはレオナルド・ボヌッチでもジョルジョ・キエッリーニでもなく、21歳のデミラルかもしれない。
アドリアン・ラビオ
同じく今夏に加入したラビオも、そのポテンシャルを存分に見せつけた。トッテナム・ホットスパーとのプレシーズンマッチではイマイチだったことは否めないが、この試合ではしっかりと修正している。
ブレーズ・マテュイディ、ミラレム・ピアニッチとともに中盤を形成したラビオはピッチを走り回るだけなく、要所で高い技術を見せつけた。特に、ボックス手前でのプレーやは厄介で、サイドに流れてもそれなりの選択肢があることを示した。
現在のユベントスの中盤にはあまりにも多くの才能が集中している。マウリツィオ・サッリ監督は難しい決断を迫られるだろう。
フェデリコ・ベルナルデスキ
ユベントスの真の“宝石”はパウロ・ディバラでなくベルナルデスキなのかもしれない。昨シーズン生じたそんな疑問を、確信に変えるようなパフォーマンスをベルナルデスキは披露した。
ボール保持時のゴンサロ・イグアインとのコンビネーションからのシュートなど、サッリ監督の下生まれ変わろうとしているチームへの適応を感じさせた。もちろん、ボール非保持時のポジションの取り方も良く、この点でも適応できるのはないかと思わせた。
PKを失敗し、後味の悪さは残ってしまったが、ベルナルデスキは間違いなく90分間で最も輝きを放った選手の1人だ。
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