
衝撃的な移籍金でバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍したネイマール。しかし、国内では圧倒的な成績を残しながらも、UEFAチャンピオンズリーグのラウンド16で敗北してしまった。最近では、暴行問題やマンションの差し押さえ問題など、メディアを賑わせており、移籍の可能性も報じられている。そこで今回は、PSGがネイマールを放出するべき3つの理由をご紹介したい。

モチベーションの欠如(マイナスプロモーション)
圧倒的なパフォーマンスを見せているが、不必要なレッドカード、ファウルに対する過剰な反応は、クラブやリーグの信頼を低下させるものでもある。それは、若手選手にも悪影響を与えることを意味し、スター選手としての責任感に欠けるという見方もできる。そして、2017/2018シーズン、2018/2019シーズンと2年連続で重要な局面、つまりUEFAチャンピオンズリーグのレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドとの重要な決戦で負傷離脱して行方不明になった。怪我は致し方ないとも考えられるが、不必要な接触を避けてプレーする術を身につけられていないという自己責任とも考えられるだろう。

長期的な目線(ムバッペ中心のチーム作り)
長期的な戦略の観点からみると、次世代の有望若手選手を揃えていかなければいけない。ネイマールを売却すれば、多額の移籍金を得ることができ、それを再投資すれば、代替となる素晴らしい若手選手を獲得することができるはずだ。現時点でクラブには、キリアン・ムバッペ、マルコ・ヴェッラッティなど長期間にわたってチームの軸として活躍できる選手が所属している。彼らをクラブに止めるためには、バルセロナ、レアル・マドリードよりも上回る将来性を示させなければいけない。例えば、アヤックスに所属するマタイス・デ・リフトなど、ムバッペ、ヴェラッティを支える存在を獲得すれば、ネイマールの移籍は長期的な目線で見れば、必要だと言える。

本人がスペインへ復帰を希望?
バルセロナから最悪の形で移籍したネイマールだが、再びスペインへの復帰を考えているようだ。スペインの地元紙によれば、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長とネイマールは、直接移籍に関して交渉をしているとみられ、移籍金は上限1億ユーロ、さらにサミュエル・ユムティティ、イバン・ラキティッチ、ウスマン・デンベレも契約に含まれる可能性もあると報じられている。ネイマールは現在27歳とキャリアのピークに差し掛かっており、これからの伸び代は少ないとみるのが妥当だろう。PSGが本気でUEFAチャンピオンズリーグ制覇を狙うのであれば、さらに強力なスカッドを築きあげるためには、タンギ・エンドンベレやブレーズ・マテュイディのようなタイプの選手が必要なことは明らかだ。ネイマールはPSGを世界的な競争力を持つクラブとして世界に認識される役割はすでに完遂した。PSGとネイマールは、それぞれ別の道を歩む時期がきているのかもしれない。
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