英メディア『BBC』が「プレミアリーグで活躍した外国人で最も優れた選手」について読者投票を行った。投票は250.000票にも及び、多くのサポーターの意見が反映された結果と言えるだろう。そこで今回は、読者投票で選ばれた上位5選手についてご紹介したい。
5位:ディディエ・ドログバ
投票率:6%
チェルシーのレジェンドが5位にランクインした。
2003/2004シーズン、フランスのマルセイユでリーグ戦18得点を記録し、リーグ最優秀選手賞を受賞。UEFAカップ準優勝にも貢献し、この活躍がジョゼ・モウリーニョ監督の目に留まり、チェルシーの当時クラブ史上最高額となる3,600万ユーロで移籍が決定した。
チェルシー加入後は、圧倒的なフィジカルと得点感覚がさらに研ぎ澄まされ、チームに欠かせないエースストライカーとして活躍。2011/2012シーズンにはクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献した。
クラブ在籍約10年間で381試合に出場し、164ゴール、86アシストを記録。2度のプレミアリーグ得点王、2度のアフリカ年間最優秀選手賞を受賞したほか、16個ものタイトル獲得に貢献している。
4位:セルヒオ・アグエロ
投票率:8%
マンチェスター・シティのサポーターが愛してやまないアグエロが4位にランクイン。
2006年に母国アルゼンチンのインデペンディエンテからアトレティコ・マドリードへ移籍すると、ラ・リーガで着実に実力を伸ばし、クラブの14年ぶりとなるタイトル獲得に貢献した。
2010/2011シーズン終了後に、自身の希望でマンチェスター・シティへの移籍が実現。加入初年度の2011/2012シーズン、プレミアリーグ最終節・クイーンズ・パーク・レンジャーズ戦で後半アディショナルタイムに劇的な優勝決定ゴールを奪取。以降、シティのサポーターから絶大な人気を誇っている。
3月28日時点でシティで挙げたゴールは227ゴールにも及ぶ。これは当然、クラブ史上最多得点記録だ。30歳を迎えた現在もジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでゴールを量産しており、間違いなくクラブ史上最高の選手と言えるだろう。
3位:エリック・カントナ
投票率:12%
低迷していたマンチェスター・ユナイテッドを復活させたクラブの「20世紀最高のサッカー選手」が4位にランクイン。
カントナの加入前、ユナイテッドは低迷しており、深刻な得点力不足に陥っていた。そこで、当時チームを率いたアレックス・ファーガソン監督は、リーグ優勝を果たしたリーズ・ユナイテッドで抜群の決定力を発揮していたカントナを獲得。この補強がチームを大きく好転させる。
カントナは加入後、すぐにチームにフィット。持ち前の得点力を発揮し、ユナイテッドをプレミアリーグの初代王者へと導いた。翌シーズンには、年間最優秀選手に輝く活躍で、プレミアリーグ2連覇に貢献。その後もチームの主力として活躍を続け、ユナイテッドで合計4度のリーグ制覇、2度のFAカップ制覇に貢献した。
引退後、2001年にはクラブの「20世紀最高のサッカー選手」に選出され、2002年にはイングランドサッカーの殿堂入りを果たしている。
2位:クリスティアーノ・ロナウド
投票率:14%
歴代記録を次々に更新し続ける生けるレジェンド、クリスティアーノ・ロナウドが2位にランクイン。
母国ポルトガルの名門スポルティングに加入すると、1シーズンでU-16、U-17、U-18、セカンドチーム、トップチームと4つのカテゴリーを昇格するなど急成長。当時のクラブ史上最年少ゴール記録を更新して、注目を集めた。
2003年、アレックス・ファーガソン監督が要望し、リバプール、アーセナルなど他のプレミアリーグクラブとの獲得競争を制してロナウドを獲得。ユナイテッドで着々と経験を積み、選手としての実力を高めていくと、2006/2007シーズンには自己最高のリーグ戦17ゴール、14アシストを記録。チームの優勝に貢献し、史上2人目となるPFA年間最優秀選手賞とFWA年間最優秀選手賞のダブル受賞を達成した。翌シーズンからは驚異的なペースで得点を量産し、得点王、バロンドール、FIFA最優秀選手賞など個人賞を総なめに。
2009年夏の移籍市場でレアル・マドリードへ史上最高額の移籍金で移籍するまで、UEFAチャンピオンズリーグを含む10個のタイトル獲得に貢献した。
1位:ティエリ・アンリ
投票率:45%
アーセナルの歴代最多得点を誇る元フランス代表FWが、圧倒的な投票率を獲得して、見事「プレミアリーグ歴代最優秀外国人選手」に選出された。
母国フランスのモナコでアーセン・ベンゲル監督に才能を見出され、トップチームデビューを果たすと、1995/1996シーズンにはリーグ・アン年間最優秀選手に選出される活躍を披露。しかし、1998/1999シーズンにジャン・ディガナ監督と衝突すると、ユベントスへの移籍を余儀なくされた。イタリアでは活躍することが出来ず、1999年に恩師ベンゲルが率いるアーセナルへと移籍することになった。
再び恩師ベンゲル監督のもとでプレーすることとなったアンリは、ウイングからセンターフォワードへとコンバートされる。すると、このポジション変更がズバリ当たり、2001/2002シーズンには自身初のプレミアリーグ得点王を獲得。リーグ、FAカップの二冠達成に大きく貢献した。翌シーズンは、得点王こそ逃したものの、PFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞を受賞。2003/2004シーズンには伝説の「インビンシブルズ」の最前線に立ち、得点王、PFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞を受賞。翌シーズンも、2年連続の得点王、3年連続のFWA年間最優秀選手賞を受賞。2005/2006シーズンも3年連続得点王を獲得した。
アーセナルでの通算成績は375試合出場、228ゴール、89アシスト。得点王を4回、PFA年間最優秀選手賞を2回、FWA年間最優秀選手賞を3回、欧州得点王を2回受賞。クラブ史上最多得点記録、プレミアリーグ外国人最多得点記録を保有する紛うことなきレジェンドだ。
トップ10に入った選手は以下の通り。
6位:ピーター・シュマイケル(5%)
7位:ダビド・シルバ(2%)
8位:ネマニャ・ビディッチ(2%)
9位:パトリック・ビエラ(2%)
10位:ビンセント・コンパニ(2%)
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