現地時間28日にジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の解任を発表したミラン。誰が来シーズンのミランで指揮を執るのかという点がミランを取り巻く大きなトピックとなっている。そこで今回は、ミランの監督就任が噂される5名の新監督候補をご紹介する。
レオナルド・ジャルディム
クラブ:モナコ
シンプルな4-4-2を採用することで有名なジャルディム監督。このシンプルな4-4-2が若手選手や新加入選手が活躍しやすい環境を作り上げている。選手それぞれに与えられているタスクが明確で、それをこなすことができれば、自身の特徴を存分に発揮することも許される。ゆえに、短い時間でフィットし、才能を腐らせない選手が多い。
モナコ時代のティエムエ・バカヨコも高度なプレーを求められなかったことで、自身の強みを存分に生かすことができた。今のミランに最も適した監督の一人といえるだろう。ただ、ジャルディム監督招聘のキーマンとなる、モナコのルイス・カンポスSDの招聘が白紙に戻ったと報じられたことで、新監督就任の可能性は低くなったとみられている。
マルコ・ジャンパオロ
現所属:サンプドリア
サンプドリアで4-3-1-2を一貫して採用し、今シーズンはファビオ・クアリャレッラの得点力を最大限に生かすサッカーを成功させたジャンパオロ監督。若手選手の育成にも定評があり、ミランは過去にもジャンパオロ監督の招聘を目指していたとされている。
ルーカス・トレイラ、ドゥバン・サパタ、ミラン・シュクリニアルといった選手たちは、彼の下で成長した。彼が採用する4-3-1-2はミランにとって都合がいいだろう。トップ下にパケタを採用するシステムは、ウディネーゼ戦で機能した。パトリック・クトローネとクシシュトフ・ピョンテクの2トップも、得点力不足の解決につながるはずだ。
シモーネ・インザーギ
クラブ:ラツィオ
毎試合のようにシステムを変更し、ラツィオ監督昇格1年目からしっかりと成績を残してきたインザーギ監督。今シーズンは3バックを軸に、4バックも使い分けながらコッパ・イタリア優勝を成し遂げた。インザーギ監督は前述の2監督同様に、若手選手の扱いを心得ている。下部組織を長い間率いていた経験を、しっかりとトップチームに還元している。
限られた戦力でタイトルを勝ち取る手腕をラツィオも高く評価しており、インザーギ監督を引き抜くのは容易ではないだろう。ただ、インザーギ監督ならマッティア・カルダラなど、くすぶる若手の才能を開花させられるかもしれない。
ロベルト・デ・ゼルビ
クラブ:サッスオーロ
「イタリア版グアルディオラ」と称されるのがサッスオーロのデ・ゼルビ監督だ。彼がそう呼ばれるのは、セリエCのフォッジャを率いている際に、ポジショナルプレーを導入したことに起因する。ビルドアップからしっかりとした約束事をチームに作り、ワンタッチかツータッチのパスで攻撃を組み立てる。
ただ、デ・ゼルビ監督は勝利への執念もすさまじく、勝負どころとみるや否や、クマ・ババカルにロングボールを集めるパワープレーにシフトするなど、こだわりを捨てる柔軟性も持っている。選手たちとの距離感も近く、これはガットゥーゾ前監督と似ている点とも言えるだろう。ネックがあるとすれば、ビッグクラブでの指揮経験がない点。招聘後の活躍は未知数だ。
マッシミリアーノ・アッレグリ
クラブ:フリー
可能性は極めて低いかもしれないが、アッレグリ監督のミラン復帰に関しても噂が挙がっている。イタリアメディア『Libero』によれば、イバン・ガジディスCEOはアッレグリ監督と会談を行い、前向きに話が進んだとされている。ただ、同監督の招聘には立ちはだかる困難が多いだろう。
ユベントスで数多くの成功を収めたアッレグリ監督には多くのクラブが注目しているはずだ。また、現在のミランにアッレグリ監督招聘のために多額の資金を費やすことはできない。1年間の休養を取ることを示唆するコメントも見逃せないだろう。ミラン復帰となれば、大きなサプライズだ。
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