明治安田生命J1リーグ第13節・北海道コンサドーレ札幌対ガンバ大阪が25日午後に札幌ドームで行われ、0-0で勝ち点1を分け合う結果となった。
札幌でも日中の最高気温が30℃近くまでに到達するほど5月にしては珍しい暑さとなる中、屋内で行われた一戦では互いに対戦相手の様子をうかがう立ち上がりとなるが、11分に日本代表DF菅大輝がコンサドーレのファーストシュートを放つ。コンサドーレは直後の14分にも日本代表FW鈴木武蔵がペナルティエリア内から鋭いシュートを放つも相手ディフェンダーに阻まれる。
その後は拮抗した試合展開となるが44分、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシンがエリア中央から巧みなボールタッチで交わしてシュートを放つも、日本代表GK東口順昭の好セーブに阻まれ先制点とはならない。その直後の45+1分にはMF倉田秋がドリブルでペナルティエリア内で韓国代表GKク・ソンユンに倒されたかに見えたがガンバにPKは与えられず、両チーム無得点で前半を終える。
後半では50分にDF福森晃斗が左サイドからクロスをあげると、これに鈴木が頭で合わせるも東口の正面に。その直後にも福森がFKからグラウンダー性のシュートを放つなどコンサドーレが攻勢に出る。ただ両チームともに球際で身体の張った守備が光り、互いに得点を許すことなく0-0で終えている。
1、ガンバ大阪:宮本恒靖監督
(記者会見場において)
・試合総括
「0-0という結果だが、どっちが勝ってもおかしくなかった。相手にも多くのチャンスがあったと思うし、我々にもチャンスがあった」
「攻撃に関しては最後のペナルティエリア付近でのクオリティや最後のシュートのアイデアという部分を改善する必要がある。守備に関しては少しラッキーな部分もあったが、みんなで身体をはって守るというシーズン当初はできていなかったことができていたと感じている」
‐前半はビルドアップの局面で連動した動きがあった。ただ後半は全体の運動量が落ちたのか2トップへの依存度が高くなったように見えたが、課題をあげるとすると
「少し相手にボールが持たれる時間帯が長くなり、我々がボールを持たなければいけない時にミスが出た。相手の時間帯が続いたので後半は難しい戦いとなった」
「(2トップへの)依存をしないという点ももちろん意識している。全員でしっかりと前につないだ後、そこ(2トップ)にたどりついたときにはある程度シュートに行けるような形はあるので、その数を増やしたいと思っている」
2、北海道コンサドーレ札幌:ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
(記者会見場において)
・試合総括
「0-0というスコアは今日のチャンスを考えると足りない数字だ。勝利するために必要なチャンス数は十分にあったと思う。
「ガンバ大阪はここ最近なかなか勝利できていなかったが、実力のあるチームであることに間違いない。そのガンバに対してしっかりとゲームをコントロールしてチャンスを作っていたという点で非常に良い試合だったと思う」
「ガンバには前線に非常に強力な2トップがいるし、彼らはボール奪取後の2トップによるカウンターを狙っていただろう。これまでのゲームであれば、これだけ我々がボールを握ってチャンスが作れているにも関わらず得点することができていない展開になると、攻め急いでしまう中で不用意なボールロストからカウンターを受けて負けるというパターンになることが多かった」
「ただ今日はビルドアップやチャンスの演出という部分においてはチームとして落ち着きながら狙いを出せていた。その中で(カウンターを受ける場面は)何度かあったが、比較的ケアすることができていた。そういう点では我々が一段階大人のチームに成長できた試合だった」
「0-0で経過する中で自分たちから仕掛ける、そしてチャンスを作る、反対に相手に得点機会を与えないためのコントロールをする、そういう点でチームの成長を感じられた」
3、北海道コンサドーレ札幌:ジェイ・ボスロイド
(ミックスゾーンにおいて)
‐久々にプレーしてみて
「プレーできたことが嬉しかったが、もっと(長い時間で)プレーしたかった。試合自体は良かったけど勝利したかった。ホームでドローは物足りないので、これから皆は日々トレーニングを積んでこれよりもっとうまくプレーできるように頑張りたい」
-現状のコンディションは
「これからだ。ミシャのトレーニングは毎日ハードなので、これから少しずつコンディションは上がると思う。負傷離脱中はリハビリや筋肉トレーニングばかりなので、フィジカル面では負傷前よりも強化されたと思うし、自信がある」
-(交代時の)サポーターの声援は
「コンサドーレのサポーターはいつも熱く応援してくれるのでいつも感謝している。札幌に来てからサポーターと良好な関係を築けていると思うので、今日の皆の声を聞くことができてすごく嬉しかった。これからもっと試合に出場してサポーターを笑顔にできるようなプレーを見せたい」
4、北海道コンサドーレ札幌:鈴木武蔵
(ミックスゾーンにおいて)
‐今日の試合の感想は
「両チームともにチャンスはあった。僕たちもチャンスがあった中で勝ちきれなかったことは非常に残念だ」
-チームとしても攻撃の時間帯が長かったが
「ビルドアップの場面で慌てずにプレーできていたし、攻撃面では相手にずっと脅威を与えていた。その中で得点できないのは勿体ないし、得点することができるだけの攻撃はできているので継続してやっていかなければならない」
-結果的にリーグ戦3試合連続無得点という結果は
「そこまで毎試合得点できないような試合ではない。良い形を作れている場面はあるし、そのようなチャンスを確実に仕留めたい」
-次節に向けての抱負を
「今日も良い形は作れていたのでそれは継続して、そして勝ち切る力をもっとつけていかなければ上位にはいけない。今日負けなかったことは最低限良かったが、次の試合ではまたホームで自分たちの攻撃力を出したい」
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