年が明け欧州では冬の移籍市場が幕を開けているが、早速ボルシア・ドルトムントのアメリカ代表MFクリスチャン・プリシッチのチェルシー移籍が決定するなどビッグディール続出の気配を匂わせている。そこで今回はチェルシー加入選手の中でも移籍金が高かった5選手を紹介する。
5位:ジョルジーニョ
移籍金:5700万ユーロ(約70億円)
ポジション:MF
国籍:ブラジル、イタリア
移籍元クラブ:ナポリ
加入時期:2018年夏
2017/18シーズンのリーグ戦で5位に終わり来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したチェルシーは7月中旬にアントニオ・コンテ監督を解任。後任にはナポリ指揮官でユベントスとリーグ戦で肉薄したマウリツィオ・サッリを招へいした。またサッリがナポリでの教え子であるジョルジーニョの獲得を首脳陣に強く求めたことにより、併せて同選手の加入も決定している。ジョルジーニョはチェルシーでも中盤の底のポジションを任せられるなど同監督から全幅の信頼を寄せられている。
4位:フェルナンド・トーレス
移籍金:5850万ユーロ(約72億円)
ポジション:FW
国籍:スペイン
移籍元クラブ:リバプール
加入時期:2011年冬
現在サガン鳥栖の「9」番を背負っているフェルナンド・トーレスはこのチェルシー移籍をきっかけに長いトンネルに入り込んでいる。リバプールで持ち前の得点力をいかんなく発揮していた同選手は2010/11シーズンの冬の移籍市場での最終日にチェルシーが当時イギリス国内での史上最高額となる5850万ユーロを提示したことにより、加入が正式決定。ただこの後、トーレスはゴールネットを揺らすことができない時間が続くなど低調なパフォーマンスが続いたものの、ミランを経て古巣アトレティコ・マドリード復帰を果たすと見事に復調を果たしている。
3位:クリスチャン・プリシッチ
移籍金:6400万ユーロ(約78億円)
ポジション:MF
国籍:アメリカ、クロアチア
移籍元クラブ:ボルシア・ドルトムント
加入時期:2019年冬
10歳後半からアメリカ代表の主力を担うプリシッチは熾烈なポジション争いがここ数シーズン委渡って繰り広げられたドルトムントでも必要不可欠な戦力として評価されており、今季はブンデスリーガでの首位躍進に大きく貢献していた。同選手を巡っては元ドルトムント指揮官のユルゲン・クロップが率いるリバプールが移籍先の有力候補にあがっていたものの、チェルシーが引き抜きに成功。ただマウリツィオ・サッリ監督はプリシッチの獲得劇について「何も知らなかった」というコメントを残している。
2位:アルバロ・モラタ
移籍金:6600万ユーロ(約86億円)
ポジション:FW
国籍:スペイン
移籍元クラブ:レアル・マドリード
加入時期:2017年夏
2016年夏にユベントスからレアル・マドリードに復帰したモラタではあったが、ジネディーヌ・ジダン監督のもとで出場機会に恵まれなかった。ユベントス加入当初、わずか1日だけ指導を受けていたアントニオ・コンテ監督に誘われる形でチェルシーに加入するもユベントス在籍時のような好パフォーマンスを取り戻すことはできず、サッリ監督に交代して迎えた今季も主力には定着していない。そんなモラタにはイタリア行きの可能性が伝えられているほか、新たにセビージャ移籍の可能性が浮上している。
1位:ケパ・アリサバラガ
移籍金:8000万ユーロ(約103億円)
ポジション:GK
国籍:スペイン
移籍元クラブ:アスレティック・ビルバオ
加入時期:2018年夏
2014/15シーズンにレンタル先のアトレティコ・マドリードから復帰しGKペトル・チェフから正守護神の座を奪ったGKティボー・クルトゥワはワールドカップ・ロシア大会でベルギー代表を史上最高成績の3位に導いたことにより評価がさらに上昇。かねてから移籍を熱望していた同選手はレアル・マドリード加入を果たした。これを受けチェルシーは同選手の後釜にケパ・アリサバラガを指名。ビルバオとは昨年1月に契約更新したばかりであるが、チェルシーが契約解除金全額を支払い獲得にこぎつけている。なお同選手の移籍金はGKの史上最高額となっている。
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