
新戦力の台頭や監督の交代など選手のキャリアが急に停滞する要因は多く、世界的な名選手でもチームのスタイルにフィットしなければ序列が下がっていくのがプロの世界だ。今回は復調のきっかけを掴むために移籍を勧めたい3人の選手をご紹介する。

イスコ
クラブ:レアル・マドリード
イスコはジネディーヌ・ジダン元監督の下で中心選手として活躍。ハメス・ロドリゲスがマドリードから逃げ出す1つの理由になるほどだった。しかし、今シーズンのイスコは別人になってしまっている。4-3-3を採用したフレン・ロペテギ前監督やサンティアゴ・ソラーリ現監督のもとでは理想と現実の間で苦しんでいる。ソラーリ監督がアカデミー出身の選手を優遇することも影響しているだろう。
現在26歳と、一般的にピークと言われる年齢に差し掛かっているイスコ。彼が特別な選手であるということを再び証明するためにも出場機会が必要だ。チェルシーやマンチェスター・シティなど、自身が活きる可能性のあるクラブを見つけ出す必要がある。

アルバロ・モラタ
レアル・マドリードやユベントスで輝きを放ったモラタは、チェルシーで消去法ストライカーになってしまった。オリビエ・ジルーと比べアジリティ面で優れている以外で、彼を起用している理由はないだろう。現に、チェルシーはストライカー以外の選手がゴールを生み出している。
彼はティエムエ・バカヨコを見習うべきだろう。ミランで移籍当初は苦しんだものの、今は信頼を勝ち取りパフォーマンス面でもモナコ時代に近づいている。モラタのゴールへの本能と身体能力は特別な才能だ。活かせるクラブはほかにもあるはずだ。

メスト・エジル
ウナイ・エメリ監督の就任以降、苦しい立場にいるのがエジルだ。アーセナル史上最高額の選手はキャリアの岐路に立っている。エメリはエジルの活躍するポジションがない3-4-3かエジルのポジションにアーロン・ラムジーを入れた4-2-3-1を多用する。2ボランチとしては強度や運動量に欠け、トップ下としてはエメリの求める動きにそぐわない結果が出場機会に表れているのだろう。
アーセナルとしても、ベンチを温めている選手に高額な給与を支払いたくはないはずだ。母国のドイツや5大リーグ以外のクラブも視野に入れて、移籍先を探す時だろう。
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