Jリーグ V・ファーレン長崎

残り3試合で勝ち点「40」に未達。J1残留争いの今後の行方は?

10月下旬に弊サイトでは「ボーダーラインは勝点40? 史上稀に見るハイレベルなJ1残留争いの行方は?」と題し、史上稀に見るハイレベルな残留争いの展望を行った。ただその残留争いも今節の試合結果により、ある程度勢力関係が固まりつつある。そこで今回は残り3試合(名古屋グランパスは4試合)となった時点で勝ち点「40」に達していない6クラブの状況を振り返る。


13位:横浜F・マリノス(勝ち点38)

今節の結果
横浜F・マリノス 0-1 FC東京 ●

今後の対戦カード
第32節:対V・ファーレン長崎戦(A)
第33節:対サガン鳥栖戦(A)
第34節:対セレッソ大阪戦(H)

YBCルヴァンカップ準優勝により、首脳陣は来季もアンジェ・ポステコグルーに指揮を託すことが濃厚と伝えられているものの、リーグ戦では連敗を喫し、サポーターから再び批判を浴びている。この後は残留争いのライバルクラブとの対戦が続くだけに、最終節まで残留争いに巻き込まれる可能性もありそうだ。


14位:湘南ベルマーレ(勝ち点37)

今節の結果
湘南ベルマーレ 0-0 清水エスパルス △

今後の対戦カード
第32節:対ガンバ大阪戦(A)
第33節:対浦和レッズ戦(H)
第34節:対名古屋グランパス戦(A)

YBCルヴァンカップを制した勢いをそのままJ1リーグ残留に繋げたい湘南ベルマーレは金曜のナイトマッチで清水エスパルスと互角の戦いを披露。着実に1ポイントを加え、残留へまた一歩近づいている。この後は現在絶好調にあるガンバ大阪と浦和レッズという2チームとの対戦が控えているが、ここで番狂わせを引き起こすことができるだろうか。


15位:サガン鳥栖(勝ち点36)

今節の結果
サガン鳥栖 1-0 V・ファーレン長崎 ○

今後の対戦カード
第32節:対ヴィッセル神戸戦(A)
第33節:対横浜F・マリノス戦(H)
第34節:対鹿島アントラーズ戦(A)

金明輝体制に移行してから初となるホームゲームはV・ファーレン長崎との九州ダービーだったが、日本代表GK権田修一がスーパーセーブを連発し、非常に大きな3ポイントをつかみ取った。最終節の鹿島アントラーズ戦での勝ち点獲得が厳しいこともあり、ホーム最終戦での残留確定を目標に掲げることとなりそうだ。


16位:名古屋グランパス(勝ち点34)

今節の結果
名古屋グランパス 1-2 ヴィッセル神戸 ●

今後の対戦カード
第28節:対セレッソ大阪戦(A) ※延期分
第32節:対清水エスパルス戦(A)
第33節:対サンフレッチェ広島戦(A)
第34節:対湘南ベルマーレ戦(H)

他クラブよりも1試合多く残している名古屋グランパスではあるが、状況は好転していない。前節の北海道コンサドーレ札幌戦に続き、ヴィッセル神戸相手にも守備で踏ん張りがきかずに接戦を落とした。ただトップスコアラーのFWジョーが戦線離脱にならなかったことは不幸中の幸いであるだろう。


17位:柏レイソル(勝ち点33)

今節の結果
川崎フロンターレ 3-0 柏レイソル ●

今後の対戦カード
第32節:対鹿島アントラーズ戦(H)
第33節:対セレッソ大阪戦(A)
第34節:対ガンバ大阪戦(H)

J1連覇目前に迫っている川崎フロンターレに対して急造5バックで対抗したものの3失点を喫し惨敗。試合後にはサポーターから加藤望監督の采配に対して手厳しい意見が飛び交った。また選手たちの方向性と指揮官の戦略に乖離が見受けられることも懸念材料である。ただ中村航輔の復帰はチームに非常に大きなものをもたらしてくれるだろう。


18位:V・ファーレン長崎(勝ち点29)

今節の結果
サガン鳥栖 1-0 V・ファーレン長崎 ●

今後の対戦カード
第32節:対横浜F・マリノス戦(H)
第33節:対ガンバ大阪戦(A)
第34節:対清水エスパルス戦(H)

今季4度目の九州ダービーではアウェイでの健闘むなしく最後まで日本代表GK権田修一の牙城を崩すことができずに手痛い黒星を喫している。これにより次節の対横浜F・マリノス戦で敗れると柏レイソルと名古屋グランパスの結果次第では最下位での自動降格が確定する。