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不振から脱却できるか?解任の可能性が報じられる6名の指揮官

欧州主要リーグは開幕10試合ほどを経過。今季はビッククラブの不振が目立っており、シーズン途中に監督が解任される可能性も十分あり得る状況となっている。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「解任危機の6人の指揮官」をご紹介したい。


バルセロナ

監督:エルネスト・バルベルデ

エルネスト・バルベルデは4シーズンに渡ってアスレティック・ビルバオで好成績を残し、2017年夏にバルセロナの指揮官に就任した。

就任初年度でラ・リーガ、コパ・デル・レイの二冠を達成。リーグでは36試合無敗を達成するなど、安定感抜群の戦いを披露した。しかし、CLでは準々決勝でローマに敗北。欧州カップ戦では結果を残せなかった。

就任2年目となった今季は最序盤こそ幸先よくスタートするも、第5節ジローナ戦で引き分けると、第6節レガネス戦で敗北。第7節ビルバオ戦でも引き分け、第8節バレンシア戦でも引き分けとリーグ4試合勝ちなしの深刻な不振に陥った。

アルトゥールを起用し、戦術的な変更を加えてから内容は改善した。第9節セビージャ戦では4-2で快勝、CL第3節インテル戦は2-0で完封勝利を飾るなど調子は上向きだ。

それでも、エル・クラシコを落とせばバルセロナのサポーターには受け入れられないだろう。レアル・マドリードとの一戦で不甲斐ない戦いをすれば、バルベルデの去就も一気に不透明なものへと逆戻りする。


ニューカッスル・ユナイテッド

監督:ラファエル・ベニテス

武藤嘉紀が所属するニューカッスルの指揮官ラファエル・ベニテスは苦境に立たされている。27日に行われたプレミアリーグ第10節サウサンプトン戦では0-0で引き分け、連敗を3でストップさせたが、開幕10試合でいまだ未勝利。降格圏の19位に低迷している。

リーグ開幕10試合で未勝利なのは、クラブとして1898年以来となる120年ぶり。歴史的な低迷に監督解任の可能性は現実味を帯びている。

また、今季終了後にニューカッスルとの契約は満了を迎えるベニテスは、上海上港から年俸1000万ポンド(約14億円)を超える高額オファーを提示されたと報じられており、両者合意のもと退任に至る可能性も考えられる。

イギリスのブックメーカーでは解任最有力候補として挙げられている状況だ。


バイエルン・ミュンヘン

監督:ニコ・コバチ

昨シーズン、ニコ・コバチはアイントラハト・フランクフルトを率いてDFBポカールの決勝でバイエルン・ミュンヘンに3-1で勝利。今季からバイエルンの指揮官に就任し、ドイツスーパーカップ決勝では古巣フランクフルトを相手に今度は5-0で勝利。新シーズンに向けて期待を感じさせるスタートを切った。

第4節シャルケ戦までは公式戦7連勝と順調な滑り出しを見せたバイエルンだが、第5節アウクスブルク戦の引き分けから一気に失速。第6節ヘルタ・ベルリンに0-2で完封負けを喫すると、CL第2節アヤックス戦で引き分け、第7節ボルシアMG戦で再び完封負けを喫し、公式戦4試合未勝利の不振に陥った。

するとクラブは今月19日、GMウリ・ヘーネス氏やCEOカール・ハインツ・ルンメニゲ氏らクラブ首脳陣が登壇する異例の記者会見を実施。解任発表などの憶測が飛び交ったが、「最近のメディアの報道はパフォーマンスと無関係である。我々は自分たちの選手やコーチ陣を守るために発言する」と指揮官への信頼を強調する会見となった。

その後、バイエルンはボルフスブルク戦から公式戦3連勝。復調の兆しを見せており、監督解任の可能性は低くなっている。


バレンシア

監督:マルセリーノ・ガルシア・トラル

開幕節アトレティコ・マドリード戦は引き分けたものの、第2節エスパニョール戦で敗北。第3節レバンテ戦、第4節レアル・ベティス戦、(CL第1節ユベントス戦は敗北)、第5節ビジャレアル戦、第6節セルタ戦で4試合連続の引き分け。開幕1ヶ月で公式戦未勝利の非常事態に陥った。

第7節レアル・ソシエダ戦でようやく初勝利、CL第2節マンチェスター・ユナイテッド戦、第8節バルセロナ戦の強豪相手に引き分け。調子が上向いたと思いきや、第9節レガネス戦、CL第3節ヤングボーイズ戦、第10節アスレティック・ビルバオ戦で再び引き分けた。

今季の公式戦通算成績は13試合1勝10分2敗。敗れたのはユベントス、エスパニョールのみながら、勝利もレアル・ソシエダのみ。残りの試合は強豪相手も下位相手も全て引き分けと極端な成績だ。

当然、昨季CL出場権を獲得したチームがこのまま低迷し続けることは許されない。「負けない」ながらも「勝てない」状態を脱しなければ、監督解任の可能性も十分に考えられる。


マンチェスター・ユナイテッド

監督:ジョゼ・モウリーニョ

今季のマンチェスター・ユナイテッドは第2節ブライトン戦、第3節トッテナム戦で2連敗。第6節ウルブス戦で引き分けると、第7節ウェストハム戦では早くも3敗目を喫した。リーグの覇権を争うはずのライバルとは大きく離され、5位トッテナムとは勝ち点差7をつけられている。

第9節チェルシー戦では2-2で引き分けたものの、CL第3節ユベントス戦では敗北。日本時間29日1時から行われる第10節エバートン戦の結果次第では解任の可能性も十分に考えられる状況だ。


レアル・マドリード

監督:フレン・ロペテギ

ラ・リーガ第6節セビージャ戦で0-3の敗北を喫してから、5試合勝ちなし。1分4敗と近年稀に見る大不振に陥った。さらに、1985年に記録した公式戦の無得点記録を38年ぶりに更新。481分(8時間1分)無得点というクラブ史上ワースト記録を樹立してしまった。

同情に値する要素は多分にある。昨季CL決勝まで戦い抜いたことに加え、クラブの主軸がワールドカップを勝ち残ったことで、オフシーズンはほとんどなし。チーム最大のスターであり、得点源であるクリスティアーノ・ロナウドが抜けた穴埋めは難しいだろう。

それでも、エル・クラシコでバルセロナに敗北すれば解任は間違いないと見てよいはずだ。