日本時間29日に行われたワトフォード戦に敗れたことで、3勝1分3敗の10位に沈むマンチェスター・ユナイテッド。奪ってきた10得点に対し失点は12と、攻守のバランスの悪さも浮き彫りだ。監督のジョゼ・モウリーニョは、その責任をとるために解任を多くのサポーターから求められている。今回はそんな同監督がユナイテッドで犯した4つの大罪をご紹介する。
マルシャルが形を成そうとしているタイミングでのサンチェス獲得
モウリーニョは、しばしば個人的な問題を専門家のせいにすることがあり、アレックス・サンチェスの獲得もそのケースの1つだ。ユナイテッドではアントニー・マルシャルが形になろうとしているときに、サンチェスを獲得したのだ。サンチェスの加入により、マルシャルの出場機会は激減。モウリーニョは、チームにとってサンチェスの獲得がベストではないことを知っていたはずだ。ただ、彼はジョゼップ・グアルディオラに負けたくないという気持ちで愚かな間違いを犯した。
変えることの出来なかった守備の考え方
モウリーニョはユナイテッドの監督になって以降、チームのスタイルを変えようという試みをしてこなかった。多くの人が、ユナイテッドの監督になったことでモウリーニョが守備的な考え方を改めるかもしれないと感じていた。しかし、モウリーニョは求められるサッカーに対して、ゴール前にバスを止めるという答えを示した。もちろん、彼がそのスタイルで多くの栄光を手にしたことは事実だ。しかし、変化を受け入れられない老人は世の中から置いて行かれる。
責任を選手に負わせる
人心掌握はチームを率いるうえで重要なファクターだ。ただ、現在のところモウリーニョにそれを求めるのは愚かなようだ。かつてのモウリーニョは自身がメディアからの盾となり、選手たちを守ってきた。ディディエ・ドログバやマイケル・エッシェン、ジョン・テリーなどはモウリーニョのためにピッチで死ぬことも厭わないだけのリスペクトを彼に持っていた。しかし、モウリーニョはその精神を完全に失った。事態が悪化するたびに、彼の口から出てくるのはポール・ポグバ、ルーク・ショウ、アントニー・マルシャル、エリック・バイリーへの批判だ。
選手との関係悪化
先述のことにもつながるが、モウリーニョは責任を負わせるだけでなく、選手と良好な関係を築くことすらできていない。ポグバとのトレーニングでのやり取りは衝撃的なものだった。また、マルシャルやバイリーとも関係性が悪化しているようだ。これらの出来事は、ロッカールームでの派閥を生んでしまう。国籍や言語以外での派閥はチームにとって悪でしかない。ただ、モウリーニョはチェルシーでもレアル・マドリードでもチーム内の派閥を生んでしまった。同じミスを犯す可能性は非常に高い。
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