著者:チアゴ・ボンテンポ
J1リーグの残留争いは史上最高レベル
タイトル争いを繰り広げる2チーム。ACL出場権を争う5~6チーム。それら8チームを除くすべてのチームが降格という幽霊から逃れるために走り続けている。残り7節を残して、J1リーグの残留争いは史上最も熾烈なものになっている。ビッグクラブの降格もあるだろうか?
V・ファーレン長崎はリーグ戦直近5節から最下位となっており、昇格シーズンでの降格が近いチームだ。ただ、彼らは簡単には降伏しないだろう。名古屋グランパスの連勝を打ち合いの末に止め、エース澤田崇のゴールでベガルタ仙台からも勝ち星を挙げた。澤田の努力と鈴木武蔵の人生で最高レベルの得点力(今シーズン9ゴールを挙げ、通算のゴール数を上回っている)。J1残留という奇跡に向け、生き残りを続けている。
V・ファーレン長崎は、すでに2008年のジェフユナイテッド千葉と同等のレベルにあるだろう。千葉は2008年に最も勝ち点を獲得した最下位クラブとなった。今シーズンに破られる記録があるとすれば、ヴィッセル神戸の勝ち点38を記録しながら降格した2012年の記録だろう。
8位の浦和レッズはアンドレス・イニエスタ不在の神戸に4-0と今シーズン最高の試合を披露して勝利した。勝ち点38は3位のFC東京と5ポイントの差しかない。それと同時に、浦和は降格の可能性も大いに残している。16位までとの勝ち点差はわずかに8だ。
ガンバ大阪は下から2番目の位置にいるが、リーグ戦3試合連続で勝利を挙げている。清水エスパルス戦の前半だけを見れば、順位表でかなり上にいるチームに対して多くのチャンスを作り出し、2得点を奪取している。しかし、後半には透明人間のようになってしまい、なぜここまでに多くの勝ち点を逃してきたのかということを見せつけた。清水は2回ポストを叩いていたし、運が良ければ引き分けにはなっていただろう。
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