セリエA第3節のローマ戦に2-1で勝利したミラン。ローマでの完成度が低いことも要因ではあるが、自分たちが目指すサッカーを展開し接戦をものにした。今回は、ミランが国内と欧州でかつての姿を取り戻すためのカギとなる5人の選手をご紹介する。
ルーカス・ビリア
レオナルド・ボヌッチが退団したミランにおいて、豊富な経験を持つ選手は限られる。ビリアはその中の1人と言えるだろう。今シーズンここまでのビリアは昨シーズンに比べて、ビルドアップでの役割が増え、昨シーズン以上にミランの軸となっている。ビリアのパフォーマンスが低調だったナポリ戦と、ほぼミスなしで終えたローマ戦の結果を比較すれば、それは一目瞭然だ。さらに彼が代表からの引退を発表したことも大きい。間違いなく、今シーズンのカギとなる選手だ。
ティエムエ・バカヨコ
現在ジェンナーロ・ガットゥーゾのもと、インサイドハーフに適応するための猛特訓を行っているのがバカヨコ。彼が早期に適応することができれば、ミランにとって良いことづくめだ。フランク・ケシエのバックアッパーとしてだけではなく、2ボランチなど豊富な戦術的オプションを与えてくれるだろう。報道によれば、バカヨコも新たな挑戦に熱心に取り組んでいるようでモチベーションは高いと予想できる。ミランが上昇気流に乗るための重要な選手だ。
パトリック・クトローネ
ゴンサロ・イグアインがフィーチャーされがちな今シーズンのミランだが、今こそ真価を発揮すべきはクトローネだ。彼がローマ戦で見せたようなコンビネーションを披露で着れば、2トップというオプションをチームに当てることができる。また、後半から常にゴールを意識し続けるクトローネがジョーカーとしてピッチに登場することは相手にとって大きなプレッシャーとなるはずだ。昨シーズンほどの出場機会は得られないかもしれないが、クトローネは二コラ・カリニッチとアンドレ・シウバをクラブから追い出すだけのポテンシャルを持っている。
ハカン・チャルハノール
ビンツェンツォ・モンテッラ政権でチームにもっとも影響を与えていたのはスソだろう。しかし、ガットゥーゾ政権になった今、チームの命運を大きく握るのはチャルハノールだ。ガットゥーゾ就任以降のパフォーマンスは目覚ましく、豊富なプレーの選択肢を武器にチームの要となっている。彼が不在だったナポリ戦と、彼がいたローマ戦の内容は雲泥の差だ。プレースキッカーとしてではなく、プレーメーカーとしてトルコ代表不動のMFはミランで輝きを放つだろう。
マテオ・ムサッキオ
マッティア・カルダラという未来のイタリア代表のCBを獲得したミラン。しかし、同選手は4バックと完全なゾーンディフェンスへの移行に時間を擁している。次節のカリアリ戦でも先発かどうかは不透明だ。そこで重要な選手となるのがムサッキオ。ビジャレアルで強固なディフェンスを築いた実力者は、ボヌッチのいないディフェンス陣の中でリーダーシップを発揮している。彼の存在は3バックというオプションもチームに与えてくれる。間違いなく、今シーズンのミランでカギとなるだろう。
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