サッカーが上手くなるためにライバルの存在は不可欠だ。偉大な選手たちもライバルの存在により互いを高め合ってきた。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「偉大な選手たちのライバル関係」をご紹介したい。
ミュラー vs フィッシャー vs ハインケス
ゲルト・ミュラー、クラウス・フィッシャー、ユップ・ハインケスの激しい競争は1960年代から1970年代にかけてドイツのサッカーファンにとって当たり前のものだった。
ゴール数ではミュラーが365、フィッシャーが268、ハインケスが220を記録。得点王を7度獲得してリーグを完全に支配したのはミュラーであった。
ただ、3人の競争は多くのファンを魅了。間違いなく互いの能力を高めていた。
ランパード vs ジェラード
フランク・ランパード、スティーブン・ジェラードはプレミアリーグで何度も凌ぎを削った。ランパードは14年間チェルシーを牽引。ジェラードは17年間リバプールで活躍を続けた。イングランド代表では共闘しているが、共存に苦労した。良きライバル関係と言えるだろう。
現在、ランパードは英2部ダービー・カウンティの監督、ジェラードはスコットランドのレンジャーズで指揮を執っている。監督として両者が対戦する日も近いかもしれない。
ジェラール・ピケ vs セルヒオ・ラモス
レアル・マドリードとバルセロナのライバル関係は強烈だ。常にスポットライトを浴びていたリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの対決だけでなく、ディフェンス面でも凌ぎを削っていた。
興味深いの点は、両者がスペイン代表で共闘していたということ。激しくクラシコで凌ぎを削った後に、チームメイトとして戦う。良きライバルと言えるかもしれない。
イケル・カシージャス vs ジャンルイジ・ブッフォン
21世紀が始まって最初の10年間はカシージャスとブッフォンが世界最高のGKであった。それぞれスペインとイタリアの正守護神としてワールドカップを制覇。カシージャスはレアル・マドリードで15年間、ブッフォンはユベントスで17年間プレー。
両者ともに多くのサッカー関係者から尊敬されている選手だ。
ルート・ファン・ニステルローイ vs ティエリ・アンリ
プレミアリーグでは同時代に多くの偉大なストライカーが凌ぎを削ってきた。ディディエ・ドログバ、ウェイン・ルーニー、ルイス・スアレス...彼らは同時代に「ベストフォワード」の称号を争ってきた。
そんな中でも、最大のライバル関係と言えるのはルート・ファン・ニステルローイとティエリ・アンリではないか。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルで素晴らしい活躍を見せた両者。毎年、非常にハイレベルな得点王争いを演じていた。アンリは4度のプレミアリーグ得点王、ファン・ニステルローイは2002/2003シーズンにプレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグで得点王を獲得した。
ロナウジーニョ vs ジネディーヌ・ジダン
マジックvsビューティー。スキルvsエレガンス。地球上で最も観客を魅了した最高の2選手は優劣をつけ難い素晴らしいライバルであり、世界中の人々に愛されている。
ロナウジーニョが巧みなスキルで観客を沸かせれば、ジダンはエレガントさで観るものをうっとりさせた。
両者は互いにリスペクトを送っており、素晴らしいライバル関係と言えるだろう。
ロイ・キーン vs パトリック・ビエラ
マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルのシンボル的存在であり、両者ともに超一流のプレイヤーであった。激しいクラブ間のライバル関係から両者は幾度となく衝突。「キーンとビエラ」という映画から素晴らしいライバル関係を窺い知れる。
ヨハン・クライフ vs フランツ・ベッケンバウアー
ライバル関係は一日で築けるものではない。長い年月をかけて絶えず対決し、互いの能力を向上させる。しかし、クライフとベッケンバウアーの直接対決は歴史上わずか4試合しか存在していない。
欧州カップの準々決勝でそれぞれアヤックスのキャプテン、バイエルン・ミュンヘンのキャプテンとして対峙。1974年FIFAワールドカップ決勝でも対戦している。
両者は1970年代に活躍。サッカーというスポーツの歴史を形作った偉大なる選手たちだ。多くの比較をされてきた両者だが、彼らは良好な友好関係をピッチ上で共有している。
ペレ vs ディエゴ・マラドーナ
異なる時代のプレイヤーが比較される最初の2名であろう。ディエゴ・マラドーナはペレがキャリアの終盤を迎えたとき、サッカー界に燦然と現れた。
ペレとマラドーナの比較は異なる時代で活躍したにも関わらず多くの論争を巻き起こしている。ブラジル、アルゼンチンという激しいライバル関係を持つ両国で生を受けたことも大きく影響しているだろう。
リオネル・メッシ vs クリスティアーノ・ロナウド
もはやサッカーファンには説明の必要がないかもしれない。両者の比較がここ数年間で何回行われたか数えることは出来ないだろう。クラブでも、代表でも、得点王でも、バロンドールでも争った。
両者の史上最もハイレベルなライバル関係は後世に伝えられていくことだろう。
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