ローマからアリソン・ベッカーをGK史上最高額の移籍金で獲得したリバプール。指揮官のユルゲン・クロップはアリソンの獲得が、ファーストチームにおける今夏の最後の補強だと明言した。クロップがナビル・フェキルの獲得を完全に諦めたとすれば、次の進むべきフェーズは人員の整理だ。アリソン獲得に使った資金の回収や、年俸のカットなどやるべきことはある。すでにダニー・ウォーズはレスター・シティに売却済みだ。今回はそのフェーズの中で、リバプールから放出される可能性のある8選手をご紹介する。
ラグナル・クラバン
有力な売却先:不明
売却値予想:400万ポンド(約5億8500万円)
32歳のべテランディフェンダーは、2016年にリバプールに加入して以降、周囲の予想よりも多くのプレーする機会を得た。しかし、ジョー・ゴメスの復帰が近づき、同選手がCBとしてもプレーする可能性がある今、彼の出場機会は大幅に限られるだろう。
シモン・ミニョレ
有力な売却先:不明
売却値予想:800万ポンド(約11億7000万円)
ロリス・カリウスは少なくとも2018/2019シーズンはアリソンのバックアッパーとしての役目を務めるだろう。ただ、ミニョレに関してはレスターへ売却されたダニー・ウォーズと同じく、今夏の売却が確実視されている。出場機会に不満を抱く同選手としても移籍は本望だろう。
ダニエル・スタリッジ
有力な売却先:不明
売却値予想:1500万ポンド(約22億円)
ロベルト・フィルミーノという絶対的な存在。そして、そのバックアップには将来を有望視されるドミニク・ソランケ、ライアン・ブリュースターが控えている。現在、WBAでローン生活を送るスタリッジの望みは薄いかもしれない。28歳という年齢や、クロップのサッカーに抵抗できないことも影響するだろう。
ダニー・イングス
有力な売却先:サウサンプトン、クリスタル・パレス、ウェストハム、バーンリー
売却予想値:2000万ポンド(約29億2000万円)
2度の負傷を乗り越えたイングスにはクロップも一定の評価を与えている。サラーのバックアップなど、それなりの出場機会も得ている。それでも限られた出場機会を増やすために、躍起になっていると報じるメディアも。ただ、2000万ポンドという値段を払えるクラブは少ないようだ。
ディボック・オリジ
有力な売却先:ニューカッスル、サウサンプトン、ベシクタシュ
売却予想値:1500万ポンド(約22億円)
2014年のワールドカップ(W杯)をベルギー代表選手として戦った彼の過去を見ると、そのキャリアは揺らいでいるように感じるだろう。ボルフスブルクで悪くないシーズン過ごしたが、彼が今のフォワード陣に割って入るのは難しいだろう。
ラザル・マルコビッチ
有力な売却先:不明
売却予想値:500万ポンド(約7億3000万円)
ウィングバックとして起用された若手は、持ち前の攻撃力を活かすことができず、2015年からローン移籍生活をスタートさせる。国内外様々なクラブを練り歩いたが、才能が開花しきることはなかった。
マルコ・グルイッチ
有力な売却先:カーディフ・シティ
売却予想値:ローン料
セルビア代表の若きホープは2017/2018シーズン途中にカーディフへとシーズン終了までの契約でローン移籍。カーディフは同選手を一定以上評価しているようで、ローンの延長が予想されている。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム
有力な売却先:ニューカッスル、PSV、フェネルバフチェ
売却予想値:1500~2000万ポンド(約22億~29億6000万円)
鮮烈な印象を与えた昨シーズンのリバプールの中で、ワイナルドゥムは他の選手よりも結果を残すことはできなかった。年齢や彼の多様性、経験を鑑みて、リバプールが彼を獲得する際に費やした金額を回収するには、今が良いタイミングだろう。
コメントランキング