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マインツ武藤嘉紀、クラブ幹部が去就不透明の要因について語る

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀の去就について、同クラブのマネージャーを務めるルーベン・シュレーダー氏が改めて放出に前向きな姿勢を示しているようだ。18日、ドイツ紙『ビルト』がこれを伝えている。

 武藤は昨季の終盤に降格の危機に直面していたチームを自らのゴールにより残留へ導く活躍を見せたほか、ワールドカップ・ロシア大会では本大会登録メンバー23枠に入り、グループステージ最終戦・ポーランド戦の1試合に出場していた。

 クラブとの契約が来夏に切れる同選手は、昨シーズン終盤に「移籍することになれば、今はいいタイミングだと思います。結果としてたとえ失敗してもいい、それでもぜひ挑戦してみたいと思います」とプレミア挑戦への思いを口にしており、シュレーダー氏も退団を容認するコメントを残していた。

 ただ武藤の去就はロシアW杯が終わった今でも依然として不透明の状態であることに変わりはないようだ。シュレーダー氏は同選手について「ロシアW杯の試合数がもっと多かったり、武藤が得点を決めていたら、彼の市場価値も上がっていただろう」とコメント。さらに同氏は他クラブからのオファーについて「問い合わせはあるが、まだ具体的なものはない」と語っており、同選手の移籍先が決まらない要因としてロシアW杯でのパフォーマンスを挙げているようだ。

 なお武藤にはボルフスブルクやボルシア・メンヒェングラートバッハ、さらにはウェストハム・ユナイテッドやニューカッスル・ユナイテッドなど複数クラブが獲得に興味を示しているものとみられる。果たして武藤の手元に正式な獲得オファーが届くことがあるのだろうか。