ワールドカップ 代表チーム

アザール弾含む2発でイングランドを破ったベルギーが3位で大会終える

 日本時間14日に行われたロシアワールドカップ3位決定戦、ベルギー代表対イングランド代表の一戦は2-0でベルギーが勝利を収めた。

 悲願の決勝進出とはならなかったものの、今大会を大いに盛り上げた両者は、準決勝から何人かの選手を入れ替えてこの試合に挑んだ。

 試合はさっそく動く。4分にロングボールをつないで左サイド裏へ抜け出したナセル・シャドリが中央へグラウンダーのクロスを送る。このボールに右サイドからスプリントをかけて入り込んできたトーマス・ムニエが合わせてベルギーが先制に成功する。

 対するイングランドは5-4-1のコンパクトな守備ブロックを敷くベルギーに、ボールを持たされる形になりなかなかチャンスを作れず、逆にカウンターからピンチを招く。

 試合は後半に入り、マーカス・ラッシュフォードとジェシー・リンガードを投入して攻撃のリズムを変えようと試みるイングランドは、その2人を中心により積極的にシュートを放つ。

 ベルギーは前半から身体を張って前線で基点となっていた、ロメル・ルカクを下げてドリース・メルテンスを投入し、攻撃の形を少し変える。

 イングランドが攻勢を強め、守るベルギーがカウンターからチャンスを作る流れが顕著になった80分過ぎ、再びベルギーがゴールを決める。82分、ケビン・デ・ブライネからのパスを受けたエデン・アザールが、オフサイドギリギリのタイミングで裏へ抜け出し、最後はキーパーとの1対1を冷静に制して追加点をゲットした。

 試合はこのまま終了し、ベルギーは同国史上初めての3位で、イングランドは1990年ぶりの4位で大会を終えた。