イングランド代表がロシアワールドカップ・ベスト16での日本代表との対戦を希望し、日本時間29日のベルギー戦で故意に警告を受けるのではないかと28日のドイツ紙『ビルト』が報じた。
既に連勝で決勝トーナメント進出を決めているイングランドとベルギーの一戦は、結果次第でグループGの1位と2位が決まる。キックオフ前にベスト16で対戦するグループHの順位が確定するため、言い換えれば次のラウンドで対戦する相手を決める戦いだ。
『ビルト』は日本がグループHを首位通過しセネガルまたはコロンビアが2位となった場合、両チームがより弱い日本との対戦を希望するのではないか、と指摘している。
イングランドとベルギーは勝ち点、得失点差、総得点で並んでおり、29日の試合が引き分けで終わればこれらの点では差がつかない。その場合順位を決めるのは警告や退場の数に基づいたフェアプレーポイントとなる。
現在はイングランドが警告2枚で、警告3枚のベルギーを上回って1位に立っているが、『ビルト』はイングランドが故意に警告を受けて2位になるという陰謀論を展開している。
ちなみに利益を得るために故意にカードを受けた例としては、1991年に出場停止をリーグ戦で消化してカップ戦決勝に出場するためにレッドカードを受けたケルンのフランク・オルデネビッツ氏(のちにジェフ市原に在籍し、1994年にJリーグ得点王を獲得)が挙げられている。
FIFAも十分に状況を認識しており、仮に故意に警告を受けたと判断された場合には2試合の出場停止処分が下されるという。グループHの結果に関わらず、両チームには全力でのフェアプレーを期待したいところだ。
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