大会:ロシアワールドカップ
カード:チュニジア対イングランド
スコア:1-2
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
チュニジアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
チュニジアTHW(ザ・ハード・ワーカー):ムエズ・アセン
5分のプレーで肩を負傷し、14分に途中交代となったが、序盤のイングランド代表の猛攻からチームを救った。離脱の期間は定かではないが、長引かないことを祈る。
チュニジアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):アリ・マールル
終始キーラン・トリッピアーに突破を許し、自身のサイドをえぐられ多くのチャンス作られた。途中出場のルーベン・ロフタス・チークへの対応もイマイチ。マークを外す場面も目立った。
イングランドMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ハリー・ケイン
流れの中でのプレーには少し苦戦していたが、イングランドのキャプテンは試合の最初と最後に決定的な仕事をやってのけた。エースとして常にチュニジアディフェンスを危険にさらし、頭でも脚でもゴールに迫り続けた。
イングランドTHW(ザ・ハード・ワーカー):キーラン・トリッピアー
フリーキックの多かったこの試合で、プレスキッカーとして十分な活躍。右サイドを深くまでえぐり、後半にはペナルティエリア内へ頻繁に顔を出した。守備面でも上下動を怠らず、安定したパフォーマンスを披露した。
イングランドMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ラヒーム・スターリング
昨シーズンのリーグ戦でもそうだったように、ファイナルサードでの精度が問題。ここが上がってくればイングランドの攻撃は数倍威力を増すはずだ。ハリー・ケインの仕事をもっと楽にしなければいけない。
チュニジア代表監督:ナビル・マールル
試合の入りからイングランドのテンションの高い猛攻に選手たちを含め、傍観者のような対応になってしまった。ムエズ・アセンの活躍が無ければ早い時間で勝負がついていた可能性もあるだろう。PKで追いついてからは焦るイングランドに前線からプレスをかけ、高いラインを維持しながら落ち着いたサッカーを展開。しっかりとフィルターをかけて、数的有利を作ってボール奪取と理想的な試合運びができた。2失点ともにセットプレーからというのがもったいない。セットプレーの対応には改善が必要だろう。
イングランド代表監督:ガレス・サウスゲート
序盤に多くのチャンスを創り出したものの決めきれず。そこで決めて入ればもっと簡単な試合になったはずだ。ディフェンシブにプレーしてくることが予想されたチュニジアに対して、3バックの左右にウォーカーとマグワイアという攻撃的なチョイスでスタート。高さを活かしたセットプレーでチュニジアを脅かしたが、前線の3枚がイングランドの3バックにプレッシャーをかけるようになってからリズムを失い、下手をすれば勝ち点1に終わる展開だった。ロフタス・チークの投入はもっと早く実行するべきだった。予選を含めて複数のシステムを試してきたイングランドだけに、複数のプランを見せなかったのは今後のためだと考えるべきかもしれない。
主審:ウィルマル・ロルダン
PKの判定には疑問が残る。VARが導入されているため、アドバイスがあったのだろうが、ウォーカーが意図して危険なプレーをしたとは受け取りがたい。チュニジア側にとったオフサイドも案サイドがひとつあった。それ以外の場面では試合が荒れることなく、安定したレフェリングだったと言える。
コメントランキング