日本時間18日未明に行われたロシアワールドカップ(W杯)グループF第一戦、前回大会の王者として臨んだドイツはメキシコに対し、0-1とまさかの完封負けを喫した。
36年ぶりにW杯初戦黒星を喫したドイツには衝撃が走っており、現地紙『ビルト』は次節スウェーデン戦に対する11の改善策を展開した。
1. ロイスをスターティングメンバーに
ロイスはブンデスリーガの後半戦に優れたプレーを見せ、ドイツ代表キャンプでも周りを納得させた。しかしメキシコ戦にはスターティングメンバーに名を連ねることはなかった。途中出場後、彼はチームにテンポを与えた。土曜日スウェーデン戦にはスタートから彼が必要である。
2. ディフェンスによりサポートを
フンメルスとボアテングはメキシコに対して孤立を強いられた。サイドバックのキミッヒとプラッテンハルトはスウェーデン戦においてはよりディフェンスに力を注がなければならない。中盤も後方の穴をふさがなければならない。
3. よりコミュニケーションを
ボアテングはメキシコ戦の失敗の後に、フィールドでのコミュニケーションの不足を嘆いた。「私たちはよりピッチ上でしゃべらなければならない。雰囲気が間違えだ。そうであってはならない」
4. バランスの改善
中盤に信じられないほど穴を抱えていた。それは俊敏なメキシコ相手には致命的であった。スウェーデンはそれほどのスピードを有してはいないが、それでも選手間の距離は開き過ぎだ。すべての選手にディフェンスへの参加が必要とされるだろう。課題は特にケディラとクロースだ。
5. ボールロストをなくす
すべての人がW杯に完全に集中することを望んでいる。こんなに多くのボールロストは代表においてめったに見たことがない。選手は高いクオリティを持っている。頭の問題か?できるだけ早くボールロストをなくさなければならない。
6. 前線へのパスを
ティモ・ベルナーにボールが渡ればチャンスになる。しかし、ラストパスとクロスの質が十分でなかったため彼がボールを触ることはなかった。ミュラー、ドラクスラー、エジルやロイスといった選手も危険なポジショニングをとることは、ほとんどできなかった。
7. 中盤のスピード
頻繁にドイツの選手たちがメキシコ代表の選手の後ろを追いかけていたのは、驚くべきことだ。ケディラとクロースよりも、よりスピードが必要だ。
8. 固定メンバーの廃止
数カ月前からメンバーは90%程度固まっていた。それはもしかしたら競争の不足を招いたかもしれない。ケディラ、ドラクスラー、エジル、ミュラーといった主力組は明日のトレーニングに打ち込まなければならない。さもなければレーブ監督は容赦なくゴレツカ、ブラント、ロイス、ギュンドアンといった代わりの選手を起用するだろう。
9. 世界王者のメンタルを
ドイツ代表は世界王者だが、フィールド上では終始そのようには見えなかった。むしろミスに対する不安が見られた。2014年に持っていたW杯に対する自信が必要だ。
10. W杯のミュラーを
W杯のミュラーはいつも爆発的だが、メキシコ戦の彼は程遠かった。レーブ監督は彼をほかのポジションで利用しなければならないのか、トップ下がよりベストかもしれない。彼はW杯でのゴールから遠ざかっている。
11. レーブは厳しさを見せるべき
今日までレーブは常にリラックスして笑っているように見受けられてきた。しかし今、静寂を破らなければならない。彼は厳しい一面を見せなければならない。そのことによって選手のまなざしはより一層、真剣なものになるだろう。
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