得点王はメッシか、ネイマールか…
得点王候補で最有力となっているのは、リオネル・メッシ(10.00倍)。前回ブラジル大会はゴールデンボール(MVP)を獲得しながら、4ゴールで得点ランキングでは3位タイだったスーパースターが、新たなトロフィーを手にする可能性が高いと予想されている。同じく4年前に4得点を挙げたネイマール(11.00倍)は僅かな差で2番目の位置につけているが、ゴールデンボール予想では逆にメッシを上回って最有力候補。いずれにせよ、この2人が大会の中心になることは間違いだろう。
得点王候補で2人に続くのは、アントワーヌ・グリーズマン(13.00倍)とクリスティアーノ・ロナウド(15.00倍)。17.00倍で並ぶハリー・ケイン、ガブリエル・ジェズス、ティモ・ベルナー、ロメロ・ルカクも得点王の有力候補と呼べるだろう。日本代表では「ビッグ3」の本田圭佑と香川真司が201.00倍、岡崎慎司が251.00倍で、大迫勇也らを抑えてチーム内で最も低い倍率がつけられている。
ゴールデングローブ(最優秀GK)のトップは、先日怪我から実戦復帰したばかりのマヌエル・ノイアー(4.50倍)。ドイツ代表守護神は前回大会でケイロル・ナバス、セルヒオ・ロメロを抑えて同賞を受賞しており、ロシアで2大会連続受賞となれば史上初の偉業となる。その他上位にはダビド・デ・ヘア(5.00倍)、アリソン・ベッカー(5.50倍)、ウーゴ・ロリス(8.00倍)、ティボ・クルトゥワ(11.00倍)と世界屈指のGKがずらりと顔を並べる。ちなみに日本代表の川島永嗣は151.00倍で25番目タイの倍率となっており、本田や香川の得点王獲得よりは倍率が低い。
もちろんサッカー、そしてワールドカップのだいご味は何が起きるか分からないことであり、過去の大会を振り返っても有力チームやスター選手が揃って予想通りの結果を出すことは非常にまれだ。ロシアでも、誰にも予想がつかないようなサプライズを起こすチームや選手が出現することだろう。しかし大会の行方について想像力を働かせるうえで、現時点での中立的な評価を反映する大手ブックメーカーのオッズは、考察のためのひとつの指標となるのではないだろうか。
著者:マリオ・カワタ
ドイツ在住のフットボールトライブライター。Twitter:@Mario_GCC
コメントランキング