海外日本人選手

中島翔哉、ポルティモネンセは契約解除金26億円要求で放出阻止へ

 ポルティモネンセはMF中島翔哉の残留に全力を注ぎ、かつ2000万ユーロ(約26億円)に満たない獲得オファーを却下する姿勢を見せているようだ。3日、ポルトガルメディア『zerozero.pt』がこれを報じている。

 中島は昨夏にFC東京からポルティモネンセに1年間のレンタル移籍で加入すると、チームの主力として公式戦32試合に出場しで10ゴール12アシストと、海外挑戦1年目にも関わらず今季のプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)所属選手で唯一の2桁ゴール・アシストをマークしている。また中島は5月中旬にFC東京からの完全移籍を果たすなど、ポルティモネンセ首脳陣は同選手の能力を高く評価している。

 その中島の去就を巡っては先月なかば以降、日本代表MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントやVfbシュツットガルトをはじめとするドイツの複数クラブに加え、セビージャやパリ・サンジェルマン(PSG)、さらにはポルトやベンフィカというポルトガル国内の名門クラブが関心を示していると伝えられるなど、周囲はにわかに騒がしくなっている。

 しかしポルティモネンセはこれまで届いた同選手への獲得オファーを全て却下したものとみられ、契約解除金2000万ユーロ満額に達するオファーのみ交渉に応じる構えを見せているようだ。

 残念ながらワールドカップ・ロシア大会へのメンバー入りを果たすことができなかったものの、それ相応の実績を残した中島にとって、この夏は忙しいものとなりそうだ。果たして同選手は海外挑戦におけるステップアップを選択するのだろうか。