ベティスが勝ち越した今シーズンのセビージャ・ダービー
浮き沈みの激しいシーズンを過ごしたセビージャは、2度の監督交代を経験する中で、チャンピオンズリーグではクラブ史上初のCLベスト8進出を達成し、ベスト16ではマンチェスター・ユナイテッドを破った。しかしリーグ戦ではイマイチ安定せず、レアル・マドリードやエイバルに大敗を喫した。
一方のベティスは今シーズンから監督を務めるキケ・セティエンの、ボールを保持するスタイルがチームに馴染むにつれて調子をつかみ、2戦目のダービーを迎える前に2013/14シーズンぶりのEL出場を確定。ラ・リーガにサプライズを提供した。
今シーズンのセビージャ・ダービー第1戦目では、5-3の壮絶な打ち合いを制したベティスが6年ぶりに勝利を収めた。1994/95シーズンぶりのダブルを目指すベティスと、EL出場に向けて負けられないセビージャという状況で行われたセビージャ・ダービーの第2戦は、今シーズンの調子の良さを表すように、ベティスが幸先よく先制する。しかし後半にセビージャが意地を見せて逆転。敵地ベニート・ビジャマリンで勝利をもぎ取るかに見えたが、セティエンの下で大ブレイクを果たしたロレン・モロンが同点弾をねじ込んで、白熱の「デルビ・セビジャーノ」は2-2の痛み分けに終わった。
共に来シーズンのEL出場権を獲得したセビージャの2クラブ。“緑の血”と“赤い血”がそれぞれ通うサポーターたちとともに、欧州の舞台で情熱的な舞いを披露してくれるだろうか。
著者:土屋一平
フットボール・トライブ・ジャパン編集長。通称「ペペ」。ベティコ。
Twitter:@PPDOLPHINS
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