欧州で躍動するセビージャ
長年アンダルシアの盟主の座についてきたのはセビージャだ。プリメーラ・ディビシオン(スペイン1部)での優勝回数こそベティスと同じ1度のみだが、コパ・デル・レイでは5回の優勝を誇る。さらに彼らの強さを印象付けたのが、近年のヨーロッパリーグ(UEFAカップも含む)での活躍だ。2005/06、2006/07シーズンに2連覇を達成すると、2013/14~2015/16シーズンまで前人未踏の3連覇を成し遂げた。
セビージャは優秀なカンテラ(下部組織)を持つことでも知られ、セルヒオ・ラモス、ホセ・アントニオ・レジェス、ヘスス・ナバスなどはこのチームで育った選手である。また現在ローマでGMを務めているモンチがクラブにいた時には、ダニエウ・アウベス、ジョフレイ・コンドグビア、アルバロ・ネグレド、イバン・ラキティッチ、ビトーロなどの優秀な選手を安価で獲得し、高価で売るスタイルでチームの財政を安定させることと結果を出すことを両立させた。
ヨーロッパでの活躍が目立つセビージャだが、意外にもチャンピオンズリーグに初めて出場したアンダルシア州のクラブは、ライバルのベティスの方。2004/05シーズンにリーグで4位となり、翌2005/06シーズンのチャンピオンズリーグに、予選でモナコを下して本選に出場した。しかしチェルシーから大金星を挙げる奮闘を見せたもののグループ3位で敗退している。
ベティスが最後に栄冠を手にしたのは2004/05シーズンのこと。コパ・デル・レイでオサスナを下して28シーズンぶりのトロフィーを手にした。現在ベティスでプレーする生ける伝説、ホアキン・サンチェスは当時もクラブに在籍し優勝を経験している。
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