ヨーロッパリーグ(EL)決勝、オリンピック・マルセイユ対アトレティコ・マドリードの一戦が行われ、アトレティコがマルセイユを3-0で下した。
共に欧州カップ戦王者の経験を持つ2チームの一戦はマルセイユのサポーターが炊いた発煙筒も相まって、良い雰囲気でスタート。
フランスのリヨンが決勝戦の開催地ということもあり、ホームのような声援を受け試合序盤の主導権を握ったマルセイユ。しかし、先手を取ったのはアトレティコだった。21分、スティーブ・マンダンダからのパスをアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサがトラップミス。これをガビが逃さずボール奪取し、グリーズマンへパスを送ると、1対1を冷静に沈めた。アトレティコが先制に成功し1-0に。
先制されたマルセイユを悪夢が襲う。練習で鼠径部を痛めていたエースのディミトリ・ペイェが同ヶ所を痛め、32分にマキシム・ゴメスと途中交代。マルセイユは前半にして大黒柱の1人を欠く戦いに。
前半の内に追いつきたいマルセイユだったが、堅守を誇るアトレティコの前に沈黙。1-0で試合はハーフタイムへ。
次第に雨が強くなる中迎えた後半、アトレティコが早々に追加点を奪う。最終ラインにギャップが生まれた状態で、グリーズマンが右サイドから斜めにエリア内へ走り込みコケからボールを引き出すと、ジョルダン・アマビを置き去りにして再びマンダンダと1対1に。これも冷静に沈め、アトレティコがスコアを2-0とする。
アトレティコが試合の主導権を握る形で試合は終盤に。1点を返したいマルセイユだったが、アトレティコの中を閉めるディフェンスをこじ開けることができない。なんとかクロスに活路を見出そうとするもこれも実らず。途中出場のコンスタンティノス・ミトログルがポスト直撃のシュートを放つなど、アトレティコゴールにあと一歩迫るものの、ネットを揺らすことはできなかった。
対するアトレティコは89分にとどめとなる3点目を奪う。チームの象徴であるガビがエリア内でのパス回しから右サイドでフリーとなり、右足を振りぬいてネットを揺らした。アトレティコの優勝が決定的となる。
一矢報いたいマルセイユだったが、最後までアトレティコのディフェンス陣をこじ開けることはできず、試合終了。アトレティコが3-0で勝利し、3度目となるELのタイトルを勝ち取った。
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