来シーズン見られないガリシア・ダービー
デポルのホーム、エスタディオ・デ・リアソールで行われた今シーズンの「オ・ノソ・デルビ」第1戦目は、セルタのエースであるイアゴ・アスパスの2得点を含む3得点を決めたセルタが3-1でデポルを下した。先週行われた第2戦は、すでにデポルのセグンダへの降格が決まっている、デポルティビスタス(デポルファンの総称)にとっては複雑なダービーになった。
試合は、今シーズンのチームのチグハグを象徴するかのようなデポルのGKルベン・マルティネスのミスにより、あっさりとホームのセルタが先制に成功する。そのままスコアは動かないものの、スタジアムの雰囲気はウェーブまで起こる楽勝モード。しかし後半アディッショナルタイムにデポルのエース、ルーカス・ペレスが意地の一撃。左足を振りぬいて1-1の同点にした。降格が決まった中でもアウェイに足を運んでくれたデポルティビスタスへの、せめてものプレゼントになったことを祈る。栄光と挫折の紆余曲折を経て、クラブの歴史は美しいものになるはずだ。
聖ヤコブへの信仰からくる巡礼か、もしくは観光としての巡礼か、人の数ほど歩く理由はあるだろう。しかし目指すところは皆同じ、サンティアゴ・デ・コンポステーラだ。きっとフットボールサポーターも、それぞれが巡礼者なのだろう。それぞれに理由を持ち、ひとつのスタジアムと、ひとつの勝利に向かって歩みを進めるのだ。
著者:土屋一平
フットボールトライブ副編集長。通称「ペペ」。ベティスをこよなく愛す(ベティコ)。
Twitter:@PPDOLPHINS
コメントランキング