Jリーグ 川崎フロンターレ

支配率で圧倒しながら守備を固める相手を攻略できず。180分間沈黙した川崎の苦悩

FC東京戦の川崎のシュート分布図。赤が枠内、白が枠外、灰色がブロックされたシュートを表す。数字はシュートの番号 写真提供:Wyscout

 シュート数こそ浦和戦を上回る15本を放ったものの、大多数の11本はやはりペナルティエリア外からのものだった。このうち枠内に飛んだのは54分の中村の意外性のあるシュートを含めた2本だけで、その他の多くのシュートはゴール前の守備陣にブロックされている。

 中央を固められた状況では、必然的にサイド攻撃が重要性を増す。斎藤学を左のウイングとして先発起用した川崎はこの試合でサイドから相手を崩す意識を強め、浦和戦(12本)の倍近い23本ものクロスを上げた。

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