移籍後にゴールが倍増
まず基本的な事実をおさらいしておこう。リバプールでの初めてのシーズンである今季、モハメド・サラーはプレミアリーグで30得点を挙げている。これは彼がセリエAで自身最多の15得点を決めたローマでの昨季の倍の数字だ。ここにUEFAの大会を加えれば、サラーのゴール数は2016/17シーズンの37試合17得点から2017/18シーズンは42試合38試合へと急増している。さらに分かりやすく言えば、彼の一試合当たりのゴール数は0.46から0.9へと伸びた。この結果、リバプールが昨夏払った3780万ポンド(約57億円)は今やバーゲン価格に見える。
このエジプト人選手のイタリアでの成功を定期的に目にしていた人間でさえ、これだけの飛躍は予想できなかったはずだ。ローマでの彼は優秀なアタッカーだったが、リバプールでは世界最高のアタッカーの一人に成長した。この劇的な改善には多くの人々が、昨年いったい何が変わったのかと不思議に思っている。
一般的には、サラーの得点数の急増は彼個人の成長が主な理由だと考えられている。ベルギー代表監督ロベルト・マルティネスは「あの落ち着き…正しい時に正しい場所で、正しい判断をしている点において数シーズン前のサラーとは大きな違いがある。完成されていなかった選手を見つけて成長させた、ユルゲン・クロップの大きな手柄と言えるだろう」と述べている。
サラーは確かに自身の成長に力を注いでおり、2月には『BBC』に以下のように語っている。
「今と5年前の僕を比べると、精神的にも身体的にも全てが異なる。毎日成長するために努力しているよ。より良くなるためにプレッシャーを感じるのが好きなんだ。人生の全てをサッカーに捧げ、サッカーのことしか考えない。常に考えているのはそれだけだ」
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