中盤で猛威を振るう台風、エドガー・ダービッツ
ダービッツがバルサの歴史上で決定的な仕事をしたのは、わずか6ヶ月に過ぎなかった。しかしそれは、当時監督を務めていたフランク・ライカールトが、ダービッツを最も必要とした期間だったのだ。
オランダ人監督は苦戦していた。リーガの他のクラブの後塵を拝し、彼の就任最初のシーズンを超えられるのか、定かではなかった。
そんな時にダービッツは加入したのだ。いつものように彼のペースで人生を歩んで。ピッチ上では、私がアムステルダムやロンドンで彼を見た時のように、のんびりと歩くことはなかった。
彼はセンターサークルに入るとすぐに、台風と化した。中盤でかじを取るシャビ・エルナンデスをサポートし、チームを7位から2位へ引き上げ、次のシーズンには久しぶりのタイトルをもたらした。
これはダービッツがキャリアを通してやってきたことだ。彼は敵の港を吹き飛ばす台風であり、彼が満足するように通り過ぎていく。そして彼は、世界で最も華々しい都市のいくつかを訪れてそこを輝かせるのだ。そしてもしも彼が、自信を持つ秘訣を売りに出すことを選んだら、長蛇の列ができることだろう。
著者:ムサ・オクウォンガ
ドイツはベルリンに在住のサッカー・ジャーナリストであり、ライター・『ESPN』など、複数メディアに寄稿している。
Twitter:@Okwonga
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