海外日本人選手

代表復帰の本田が今季6アシスト目。チームメートと流行のゴールパフォーマンスも披露

ゴールパフォーマンスを見せるパチューカの本田圭佑(右) 写真提供:Getty Images

 終盤は決定機がないまま試合終了のホイッスルが鳴り、パチューカは1-1で試合を終えた。

 一歩下がって見ると、本田とロス・トゥソスにとってのシーズンは大きく異なって見える。日本代表MFは12試合で4得点6アシストを決めて、リーグの最優秀選手の一人とも呼べる活躍を見せている。一方で11位に低迷するパチューカは、同じような成功を収めているとは言いがたい。

 メキシコのファンも同様の指摘をしており、オンラインで以下のようにコメントしている。

「君は天才だ、ケイスケ!もしチームがうまく行かなくても、それは君だけのせいじゃない」

 本田にももちろん責任はある。アシストこそあったものの、デュエルに苦戦しパチューカに2点目をもたらすことには失敗している。ネカクサのゴールの際も、相手の同点ゴールに繋がるビルドアップを止めることができなかった。それでも、本田は2018年のチームでベストの攻撃的選手だ。本田が今季10ゴールに絡んでいなければ、パチューカは得点力不足に苦しんでいただろう。

 本田一人でできることには限りがあり、他の選手の助けがなければパチューカは今後もプレーオフに進出できる8位以内に浮上することは難しいだろう。

著者:セザル・ヘルナンデス

メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。

Twitter: @cesarhfutbol

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