ポール・ポグバとジョゼ・モウリーニョ監督 写真提供:Getty Images
モウリーニョが自身の言葉にいつも気を使っているとすれば、マクトミネイをシンプルさの天才と呼んだのがポグバの代わりとして起用した試合の後だったことには意味がある。
モウリーニョが世界で最も高額だった選手の代わりに無名のユース出身選手を起用することで「反抗」しているという見方もあるが、さすがの彼もまさかそんなへそ曲がりなことはしないはずだ。
マクトミネイが起用された理由はおそらく、彼がポグバとは正反対だからだろう。彼は一瞬のひらめきで試合を決めるかと思えば完全に消えてしまうこともある気まぐれなクリエイターではなく、勇猛で信頼でき、言われたとおりに予想外のことをしない選手だ。それによってモウリーニョは、わがままな子を持つ親のようにポグバにメッセージを送っている。「どうしてもっと弟のようになれないんだ」と。
私はマクトミネイが近い将来、ポグバとの比較ではなく彼自身の特徴によって評価されることを願っている。しかしそれと同時に議論が生まれるだろう。それもたくさんの。うんざりしないよう、今から備えておくべきかもしれない。
著者:Nick Miller (TifoFootball.com)
イギリス出身のフリーランスライター。『ガーディアン』『インデペンデント』『ESPN』『ユーロスポーツ』などに寄稿している。
Twitter: @NickMiller79
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