
フィオレンティーナは9日の第24節でユベントスをホームに迎える。ユベントスは現在ナポリと熾烈な首位争いを繰り広げる強豪だ。しかし、フィオレンティーナのFWジョバンニ・シメオネはその強豪相手に闘争心をむき出しにする。8日、イタリア紙『トゥットスポルト』が報じている。
フィオレンティーナ対ユベントスはダービーではない。しかし、古くから“憎しみ合う”歴史ある戦いだ。その歴史に関しての記述は割愛せざるをえない。ただ確かなのは、両者はぶつかり合うたびに素晴らしい試合を見せてきたということだ。
そして、その伝統の一戦に名を残そうとシメオネは闘志を燃やす。同選手にはこの試合に向けて、まず頭をよぎる考えがあった。それはユベントスの元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンに対するものだ。
「1年半前、まだジェノアにいた時だった。ブッフォン相手に2点決め、チームそしてファンたちに貴重な勝利をプレゼントできたんだ。あの喜びをまた感じたい」
生ける伝説ともいえるブッフォンから2点奪うということはFWにとっては大きな勲章だ。9日でもまたその勲章を得たいと同選手は語る。しかし、もちろん何が最優先事項であるかは理解している。
「明日また同じことができるなら、何だってするよ。でも勝利できるなら、ゴールを決められなくても構わない。明日に向けてやる気満々だ」
同選手はもちろん相手が昨季セリエA王者の超強豪クラブであるということは理解している。しかし、同選手はファンたちに素晴らしい結果を届けるために最後まで戦いぬくと述べた。
「僕とチームメイトたちは本当にファンたちに素晴らしい夜(試合)をプレゼントしたいんだ。フィオレンティーナはユーベをとめることができる筈だ。僕たちにはそれに値するし、勝利に飢えている」
同選手はこの様にユベントス戦への抱負を語っている。同選手の闘志に水をさすようだが、ユベントスはここ15試合で1失点のみしか献上していない。明日の結果は活躍が鍵になるかもしれない。
シメオネはこの試合が“ワーテルローの戦い”のようになるとも語った。どちらがフランス軍となり敗北し、どちらが英蘭連合軍となり勝利をするのだろうか。この熱い戦いに注目したい。
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