現在不調のレアル・マドリードがパリ・サンジェルマンのブラジル代表FWのネイマール獲得を目指しているとの報道が飛び交っている。しかしこれはただの“噂”で終わることになりそうだ。18日、スペイン紙『アス』が報じている。
昨年の夏の移籍市場でもっとも話題になったのは間違いなく史上最高額の2億2200万ユーロ(約290億円)でバルセロナからPSGへ移籍した同選手であろう。しかしもうすでにその移籍可能性が報道されるのはどの強豪クラブもほしがるその実力ゆえなのだろう。
17日のリーグ・アン第21節のディジョン戦でPSGは17日の攻撃陣が大活躍し8-0で勝利している。そしてネイマール自身は4得点をきめている。得点数も少なく不調で苦しむマドリードが同選手を欲しているという報道に真実味を出させる活躍だ。
しかしことはそう“簡単”ではない。昨年のバルセロナからの移籍は契約書に契約解除違約金の条項が合ったため可能になったものだ。簡単にいってしまうと、この違約金を払ってさえしまえば選手を欲するクラブ側は交渉時に所属クラブをかいする必要がなくなるのだ。
そして当初はPSGとの契約書にもその条項があるものと思われていた。そしてその額は2億2200万ユーロを大きく上回るものと予想されていたのだ。しかし、同選手の契約に関する弁護士であるマルコス・モッタ氏が『ラジオ・グローボ』でこれを完全に否定した。
モッタ氏はスポーツ関係の国際法のスペシャリストでバルセロナ時代にもネイマールの契約更新なども担当している。同氏によると契約書にはそういった条項はなく、ゴール数や目標などの条件などもないという。そのため現在までの活躍から同クラブが同選手を手放すことは難しいだろう。
ただ同選手にとってこのクラブが居心地がいい場所かは疑問が残る。ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニとの確執は解決していない。さらに大活躍した17日の試合で記録更新間近のカバーニからPKを“強奪”しPSGのサポーターからブーイングされたことも気になるところだ。
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