セリエA ナポリ

メルテンス、安すぎる契約解除違約金。早急の契約更新を迫られるナポリ

 

 ナポリのドリース・メルテンス 写真提供:Getty Images

 近年の欧州移籍市場においてずっと契約解除違約金の高騰が続いている。特に今シーズンはそれがかなり顕著になった。しかし、実力は認められながらもその設定された移籍金が近年の“スタンダード”と比べてかなり低い選手がいる。「カルチョ・メルカート」が11日、報じている。

 シーズン開始当初と比べるとは確かにその勢いはいささか衰えた。しかし、得点ランキング5位に位置するベルギー代表FWドリース・メルテンスがトップ・プレイヤーでありその実力には疑いの余地はない。同選手はセリエA首位ナポリの最重要選手のひとりでもある。

 それにもかかわらず同選手を獲得するために必要な金額は決して大きくない。もちろんそれは現在のスタンダードと比較してのことだ。しかし、28oo万ユーロ(約37億5000万円)という額はリバプールがオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを7800万ポンド(約118億円)で獲得したことを考えるとその“少なさ”がわかる。

 報道によると、ここ何日かのうちにクラブ側と選手側で契約更新に関しての会談が予定されているという。他クラブのトップ・プレイヤーと比べて年棒が高くないためその交渉が焦点になると予想される。

 交渉で年俸増加の要求は必ずあるだろう。そして同選手側にとって低い移籍金は大きなアドバンテージだ。ただ、今季のナポリは国内において好調が続き最有力優勝候補のひとつである。そして選手自体もクラブに対する愛情をいつも公言している。そのため“最悪の結果”はほぼないだろう。