ラ・リーガ バルセロナ

遂に移籍決定のコウチーニョ、バルサ新戦術で考えられる3つの起用法とは

アンドレス・イニエスタ 写真提供:Getty Images

イニエスタの後継者として

コウチーニョはシャビ・エルナンデスのような「司令塔」ではないし、左サイドから試合を支配したネイマールとも違う。コウチーニョはイニエスタの後継者だ。
リバプールではしばしば4-3-3システムの中盤でプレーしていたが、ユルゲン・クロップがコウチーニョにファイナル・サードに積極的に関与するよう指示していたため、守備のタスクは最小限だった。スタートのポジションはセンターでありながら、コウチーニョは縦に動くか、フィールドの左側ハーフスペースにポジションを取る。

 この起用法ではコウチーニョもプレッシングのタスクには慣れており、バルセロナの守備エリアへ相手をチェイスすることができる。しかし周知の通り彼の守備のテクニックは、特に1対1の場面においてあまり優れていない。そのため理想的な守備のシチュエーションは、イニエスタがアルバやブスケツの助けを借りたように「2対1」の場面を多く作ることだ。

 今年で34歳になるイニエスタに毎試合90分間プレーすることは期待できない。そこで、特にアンドレ・ゴメスとデニス・スアレスに頼ることができない場面ではコウチーニョが彼の負担を軽減することになる。
4-4-2のシステムを維持することで、バルベルデはチームのバランスを保つことができる。長いシーズンにおいては、パフォーマンスの安定に繋がるバランスは非常に重要だ。

ページ 2 / 3