ブンデスリーガ アジア

マリオ・ゲッツェの栄光と凋落。そして再び訪れる試練…後半戦完全復活へ

国内最高レベルの才能
 かつてマリオ・ゲッツェは国内最高レベルの才能の持つ若手として期待を寄せられる存在だった。ユルゲン・クロップ監督の下でブンデスリーガを席巻。正確なボールコントロール、走り続けられるスタミナ、そして抜群のパスセンスを備えた新星は、”あの”リオネル・メッシと比較されるほど眩い光を放っていた。

 2010年にはドイツ代表から初招集される。ゲッツェはセバスティアン・ケールやシュテファン・ロイター、マティアス・ザマーらドルトムントの”レジェンド”らと肩を並べることを目指していた。そして、誰もが信じて疑わなかった。

 しかし、2013年ブンデスリーガを愛するサポーターに激震が走る。ゲッツェはバイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定した。宿敵とも言えるライバルクラブへ移籍したことで、サポーターとの関係は悪化。愛された男は一瞬にして裏切り者へと変わった。

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