著者:セノ・ヤマディパテ
フットボール・トライブ・インドネシアのライター。アーセナルブログの編集者。
Twitter: @arsenalskitchen
遂に移籍決定のコウチーニョ、バルセロナでの起用法は?
フィリペ・コウチーニョのバルセロナ加入が決定した。リバプールからの移籍願望が明らかになった昨夏から予想されていた移籍だが、エルネスト・バルベルデ監督は彼をどのようにチームに組み入れるのだろうか。
今季のバルセロナを理解するのは難しい。昨年の夏にはネイマールのパリ・サンジェルマン移籍、選手売却の困難、必要な選手を獲得するための複雑な状況、新しい選手と監督への低評価、新加入選手の怪我、そして気難しい会長への不評という数々の苦境に置かれていたにも関わらず、どうして現在リーガ・エスパニョーラの首位に立っていられるのだろうか。
その答えは、正しい選手の組み合わせを導き出したエルネスト・バルベルデだ。ウスマン・デンベレが負傷すると、バルベルデはシステムを4-3-3から4-4-2へ変更した。バルサは美しくプレーすることよりもバランスを重視し、その結果として破壊力のある攻撃を維持しながら非常に堅固なディフェンスの実現に成功している。
いくつかの修正が加えられ、当初不評だった新加入のパウリーニョは最もパフォーマンスの安定した選手の一人となった。彼の存在は、バルセロナに長い間欠けていたペナルティーエリア内でのフィジカルの強さをもたらしている。バルセロナが高いディフェンスラインを敷き相手のディフェンスあるいは中盤にプレッシャーを掛ける際に、パウリーニョは非常に有効だ。
バルベルデはまた、イバン・ラキティッチをセルヒオ・ブスケツより低い位置に動かした。このシンプルな変更によってラキティッチは中盤で基本的なミスを犯さなくなり、自信を持ってプレーしている。低いポジションを取ることで落ち着いてボールをコントロールでき、チームメートのポジショニングと動きをよく把握してパサーとしての本領を発揮できるからだ。
4-4-2システムのサイドではアンドレス・イニエスタがワイドのミッドフィールダーとしてプレーし、ジョルディ・アルバがオーバーラップした際には自由に内に入っていくことができる。イニエスタがより中央でプレーするリオネル・メッシの近くにポジショニングし、ルイス・スアレスが中央から左サイドへ、またはその逆に動くという場面も多く見受けられた。
これらのアプローチにより、バルセロナはよりバランスの取れたチームになっている。この長所を損なうことなくバルベルデがコウチーニョを組み込むには、どうすれば良いだろうか。
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