ブンデスリーガ ボルシア・ドルトムント

ドルトムントにムヒタリアンは必要か?苦しむアルメニア英雄の選ぶ道は…

ドルトムントに出戻った香川とゲッツェ 写真提供:Getty Images

 ドルトムントが多額の支払いをしなければならないことも問題の1つだ。2016年7月、ドルトムントは同ミッドフィールダーの移籍金として、マンUから4200万ユーロ(約56億8000万円)を受け取った。移籍情報サイト「transfermarkt」では、現在彼の価値は3500万ユーロ(約47億3000万円)としている。ムヒタリアンは28歳(あと3週間で29歳)になり、トップレベルではあと3年とされている。ドルトムントが通常選択する長期的な解決策を考えると若くはない。ドルトムントのサポーターを考えても、彼らの全てが両手を広げて受け入れるとは思わない。

 しかしドルトムントには、栄光の時代の選手たちを引き戻す傾向がある。マリオ・ゲッツェ、香川真司、ヌリ・シャヒンらは全て、ドルトムントを去った後に戻ってきた。従って、ムヒタリアンにも可能性があるだろう。素晴らしいシーズンのスタートを切った後、モウリーニョ監督の収納部屋に留まることになったムヒタリアン。過去3試合で途中出場はしているものの、サウサンプトン戦は11月5日以来のリーグ試合先発となった。ボクシングデー(12月26日)に行われた試合のパフォーマンスを理由に、2017年最後の試合の先発に彼の名があげられたのだ。マンUは彼を適切な場所へ行かせることを望んでいるようで、噂では第一の移籍対象がインテル・ミラノともされている。ムヒタリアンはサウサンプトン戦、63分でフィールドを去った。

 ムヒタリアンは、確かにドルトムントを改善することができるだろう。ただ、ブンデスリーガに比べてイングランドでの活躍が落ち込んだ中、たくさんの不安な問題が彼にも理事にもサポーターにもあるようだ。ドルトムントにとっての最優先事項は、ディフェンダーの確保だろう。それを考慮すると、より少ない費用で若い選手に目を向けるべきなのかもしれない。

 あなたがドルトムントファンなら、どのように考えるだろうか。

著者:ブルック・ジェネン (Bundesliga Fanatic)
エチオピア在住。幼少の頃からブンデスリーガを追い始める。お気に入りの選手は、ドルトムントファンになるきっかけとなったトマーシュ・ロシツキー。ヘルタ・ベルリン時代のマルセロ・ドス・サントス。サッカーに関して、見ること、読むこと、書くこと、話すことが好き。特に新たな若い才能についての議論に関心がある。

Twitter:@brookge

ムヒタリアンはドルトムントに

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名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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