ドルトムントにムヒタリアンは必要か？苦しむアルメニア英雄の選ぶ道は…

　マクシミリアン・フィリップをフライブルクから迎えると、彼はドルトムントでのキャリアに有望なスタートを切った。しかし共通点のあるロイスと同様に、彼もまたバイエル・レバークーゼンとの試合中に怪我を負った。ウクライナ代表のウインガーであるアンドリー・ヤルモレンコも、創造力の火付け役として契約された選手だ。しかし一貫性のないパフォーマンスから、この背番号9の選手に結論はまだ出ていない。

　数々の負傷を受けて、ドルトムントはフロントラインを増強してベストコンディションを取り戻すため、移籍市場に目を向ける可能性がある。ムヒタリアンは、チャンスを作り出すという能力の点では確実な提供をするだろう。この7回目のアルメニア年間最優秀受賞選手は、ドルトムントでの最後のシーズンでは全大会を通じて52試合出場、23ゴール、32アシストを記録している。もし彼がこの調子を再現することができるのなら、ペーター・シュテーガー監督下のチームにとって大きな力となる。今シーズンのプレミアリーグでは、現地時間30日に行われたサウサンプトン戦も含め、マンUとして15試合出場、1ゴール、5アシスト。ドルトムントで大活躍の2015/16シーズンに続く昨シーズンは、全大会を通して41試合出場、11ゴール、5アシストを記録した。

　しかしながら、物事はそれほど単純ではない。ミキ（ムヒタリアンの愛称）は物議を醸した状況下でドルトムントを去っているのだ。同クラブは、この2015/16ブンデスリーガ年間最優秀選手を断固として保持しようとしたが、彼はオールド・トラッフォード（マンU）に目を向けていて論争が続いた。ドルトムントの理事がムヒタリアンの売却を望まないと述べると、代理人ミノ・ライオラが椅子を投げたと示唆する報道さえあった。