FIFAクラブワールドカップ準決勝、南米王者グレミオ対北中米カリブ海王者パチューカの試合が日本時間13日に行われた。
本田は、前試合と同じ1トップのトップ下でプレー。右膝痛も強行出場を表明していた本田の右ひざにはテーピングが巻かれていた。
前の試合では、立ち上がりに難があり40分までシュートを打てなかったパチューカだが、この試合ではそうではなかった。その勢いを作ったのは本田。前半8分PA外からのミドルシュート。これは、ゴール右へ逸れていったが自ら流れを作った。
その後は、パチューカがボールを回しグレミオがカウンターに備える形。そのパチューカのボール回しに初戦で見た硬さはなく、三角形をうまく作り淡々と回している様子だった。また、本田の動きは右膝の影響なのか、前の試合より運動量は少ない印象。ポジション取りにメリハリをつけ、無理はしていなかった。先発の発表はトップ下だったが、下がり気味にボールをもらいパス回しにテンポを刻んでいく。
前半終了間際には、中央からワンタッチで右のインサイドハーフにボールを預けワンツーで受け取りPAに侵入。相手GKと1対1となるも戻ってきたDFにクリアされシュートは打たせてもらえず。
一方グレミオはフィジカルで優位に立ち、6本のシュートを放つもゴールは奪えず。前半は0-0で終了した。
後半、グレミオはトップ下で出場しているMFルアンを中心に攻めるもゴールはなかなか奪えず。パチューカはコロンビア代表DFオスカル・ムリージョとアメリカ代表DFオマール・ゴンザレスの両CBの活躍と、GKオスカル・ぺレス・ロハスの好セーブで前後半合計17シュートを守り切った。
本田は、パスカットからチャンスの演出や、カウンターでスピードを落とさずパスを供給するなど存在感を見せた。多少ミスも見受けられたが味方に助けられていた。
延長前半、パチューカの監督ディエゴ・アロンソがが動く。4バックから5バックに変更しDFを増やした。しかしこれが裏目に出る。DFの意識が変わりラインが引き気味になってしまった所を途中出場のグレミオFWエバートン・スワレスに狙われた。ラインが下がったところをPA左から侵入し、そのままシュート。これをゴール右上に落ち着いて沈めた。これで1‐0南米王者が先制。
失点後はシステムを戻し、攻めに出るパチューカ。しかし、延長後半に前の試合で決勝ゴールを挙げたビクトル・グスマンが2枚目のイエローカードで退場。10人になってしまった。準々決勝で120分の死闘を繰り広げ中2日でこの試合に臨んでいるパチューカに不利な状況が重なってしまった。
その後は、本田を中心に組み立てるもシュートまで行けず。このまま試合は1‐0で終了し、南米王者グレミオが決勝へと駒を進めた。注目の決勝戦は、日本時間16日に開催国王者アルジャジーラと欧州王者レアルマドリードの勝者と対戦する。また、敗戦したパチューカは、同日に上記の敗者と3位をかけて対決する。
コメントランキング